第15話 石川剣、富山剣

「やって来ました! 九谷焼!」

 ユリは石川県にやって来た。

「九谷焼は何処かな?」

 石川県の食べ物が分からない。焼き物だが九谷焼をおやつにしておこう。せんべいとかカステラにしておこう。

「兼六園にテレポーテーション!」

 ユリは兼六園に行くことにした。


「たどり着きました! 兼六園!」

 ユリたちは兼六園にたどり着いた。

「いただきます! 九谷焼!」

 完全に食べ物に屈した九谷焼。

「やめろ! 九谷焼をおやつの様に食べるな!」

 これで九谷焼は固焼きせんべいでもありカステラであり焼き物であり、色々な可能性が残された。

「何者だ?」

 ユリは現れた少女に尋ねてみた。

「私は石川県のアイドル候補生のミサト! いくぞ! よそ者! くらえ! 石川剣! 奥義! クロユリ!」

 ミサトが攻撃してくる。

「負けるもんかと勇ましく! 欲しがりません! 勝つまでは! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

 ユリも応戦する。

「やるな! 東京!」

「おまえこそ! 石川!」

 アイドル候補生たちは刀と剣を交えて友情を育てる。

「ギャアアアアアアー!」

 ドカーンっと爆弾が爆発する。

「アイドル候補生ども! おまえたちはここで死ぬのだ!」

 そこに妖怪が現れる。

「何者だ?」

 ユリは尋ねてみた。

「私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪の九谷焼だ! おまえたちには死んでもらう! くらえ! 九谷焼・ボム!」

 妖怪は爆弾で攻撃してくる。

「ミサト。先にあいつを倒そう。」

「そうね。共闘ってやつね。」

 ミサトが仲間に加わった。

「いくぞ! 九谷焼! 必殺! 都道府剣3連撃!」

 ユリたちのコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪は倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは勝利に大喜び。

「石川県の歌を歌います! 名産品が出てこない! 困った時に九谷焼~!」

 ありがとう! 九谷焼!


「ミカエル様! 石川県も負けましたよ! どうするんですか? テンテン。」

 小天使が大天使ミカエルに報告している。

「放置で良いだろう。黒竜だってボスで配置されているけど戦わなかったんだから。」

 ミカエルは戦う気はなかった。

「はあ~。偉い人には困ったものです。」

 小天使は呆れるしかなかった。


「さあ! 全国を横断してアイドル候補生を47人集まったら、夢のアイドルデビューよ!」

 ユリたちは夢のために努力して苦難を乗り越えるために戦っている。

「次が寒ブリね!」

 次は富山に行くらしい。石川だけ美味しい食べ物が分からなかった。残念。食べる九谷焼でいいだろう。素晴らしいアイデアだ。自画自賛。

 つづく。


「やって来ました! 寒ブリ!」

 ユリたちは富山県にやって来た。

「寒ブリは何処かな?」

 ユリは地図を見る。

「黒部峡谷にしよう! テレポーテーション!」

 ユリたちはワープした。


「たどり着きました! 寒ブリ!」

 ユリは黒部峡谷にたどり着いた。

「いただきます! 寒ブリ!」

 ユリは寒ブリを食べ始めた。

「ちょっと待った! 寒ブリは食べさせないぞ!」

 そこに少女が現れる。

「何者だ?」

 ユリは尋ねてみた。

「私は富山のアイドル候補生のリエ! 寒ブリ泥棒を逮捕してやる! くらえ! 富山剣! 奥義! ライチョウ!」

 リエは攻撃してくる。

「欲しがりません! 勝つまでは! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

 ユリは応戦する。

「やるな! 富山!」

「お主こそ! 東京!」

 ユリとリエはお互いに称え合う。


「ギャアアアアアアー!」

 その時、ドカーンっと爆弾が爆発する。

「何者だ?」

 ユリは尋ねてみた。

「私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪の寒ブリ! アイドル候補生ども! ここがおまえたちの墓場だ! くらえ! 寒ブリ・ボム!」

 妖怪が爆弾で攻撃してくる。

「リエ! 一時休戦だ!」

「いいわ! 先にあいつを倒そう!」

 リエが仲間に加わった。

「負けるもんかと勇ましく! くらえ! 必殺! 都道府剣4連撃!」

 ユリたちのコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪は倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは勝利に大喜び。

「富山の勝利の歌を歌います。右に富山! 左に富山! 上にも下にも富山!」

 阿鼻叫喚の世界。


「ミカエル様! 遂に北陸3県で負けちゃいましたね。テンテン。」

 小天使が大天使ミカエルに報告している。

「北陸って三件だけ? 小さい。岐阜も北陸じゃないのか?」

 ミカエルの素朴な疑問。

「岐阜は名古屋と経済的な結びつきが強いので東海地方です。」

 時代が変われば地方の勢力図も変わる。

「そういうもんなんだ。勉強になったね。アハッ!」

 前向きなミカエルであった。


「さあ! 全国を横断してアイドル候補生を47人集まったら、夢のアイドルデビューよ!」

 ユリたちは夢のために努力して苦難を乗り越えるために戦っている。

「次がお団子ね! テレポーテーション!」

 ユリたちは岐阜に行くらしい。

 つづく。


 おまけ。

「弁護士がケンシロウ並みに肉弾戦で戦う?」

「刑事がシティーハンター並みに銃を撃ちまくる?」

「医者が手術中に患者を殺しまくる?」

 現代ドラマの主要3分野。これを現代ドラマで実写したら、見た子供が将来、殺人鬼になるだろうな。だからドラマでなくアニメでやっているのか。これだけ現実社会で人間の心が不景気で闇を抱えていたら、もう腐った生き物にはきれいな言葉は届かない。また上記を格闘ゲームのキャラクターに当てはめても面白いか面白くないかが微妙。

「結局、人間は争いが好き。」

 それだけで片付いてしまう。結局、そんなものしかゲームにもアニメにも実写映画にもならない。ああ~2、5次元で声優コンサートでお金儲けはできても、アニメのキャラクターが可愛すぎて実写ドラマは女優さんを使わないといけないアイドルモノ。だから実写映画になってないのか。

「家族が殺されて、復讐する。」

 主題はそれでいい。それだけのモノが多い。一般大衆に分かりやすいからか? それとも、もう他がないからか?

後はモチーフやカテゴリーの決定。現代ドラマで刑事、医師、探偵? アニメで異世界ファンタジー? 現代ファンタジー? 何に家族を殺されて復讐するのか? 巨人? 鬼? は覗いて、人間か妖怪か? 悪魔でも天使でも良い。何に家族を殺されるか考えよう。

「マイペースで破天荒。」

 長丁場の朝ドラの主人公に求められるものらしい。それと成長過程を応援できるか。あまちゃんの様にどうなるのか分からないから人の関心を惹きつける。そういう意味ではモネ清原15%の視聴率とか戸田は成長し過ぎで安定感があり成長モノにはならなかったので一般大衆は共感できずに低迷したらしい。

「家族を殺されて・・・・・・。」

 医者に家族を殺されて、医者になって犯人に近づく。弁護士に家族を殺されて弁護士になって犯人に近づき復讐する。警察に家族を殺されて、警察に入って犯人に近づき復讐する。まあ、これだけでも面白い物語である。魔王に家族を殺されて、勇者になって魔王に復讐する。天使に家族を殺されて、悪魔になって天使に復讐する。ああ~そういうイレギュラーな方が面白いのか・・・・・・。


「なんか面白いシチュエーションはない。」

 そうか。無いから皆同じことの繰り返しのものが足りばかりなのか。全作品タイトルは違えど同じ内容ばっかり。

「やっぱり王道。」

 そうなると10万字で1話になると何の変化もない王道しかない。姫がさらわれたから助ける。魔王が現れたから勇者になって倒す。結局、ダイのリメイクも他に異世界ファンタジーの王道作品がないから。台本不足。ドラゴンボールをダラダラ続けているのも世界的な知名度とスポンサーがついているからアニメ制作サイドが赤字にならない。ファンもいるので最低限の売り上げも見込める。

「そんなんなら三国志か世界大戦モノでもやって各国の英雄にでも戦ってもらおう。」

 そうなってくると運命か。毀滅も目新しいことは何も無かった王道。家族を殺されて、鬼に復讐するだけの物語。作者の創作努力はないだろう。

「冒険を始める動機。」

 大切なのは家族を殺されて、鬼に復讐するという動機。嫌でも冒険に出かけなければいけない。他の例えでガンダムが盗まれた。敵が攻めてきた。学校が廃校寸前。だいたいの冒険に出る動機は危機である。

「感動ドラマもないな。」

 現代ドラマは医師、刑事、探偵とか定番の同じ内容の繰り返しばかりで感動作品がなくなった。同じ内容の繰り返しばかりなのでドクターXが始めるまで見る必要がないレベル。まあ、ドクターXも同じ内容の繰り返しなので飽きているが。1年1回か2回の特番なら通用はするだろう。他に面白いドラマが無いから。テレビも面白くないので、若い人を中心にユーチューブを見ている方が面白い。自分が好きな動画を見ていられる。つまらない芸人ばかりのテレビ離れも納得できる。見たい俳優、女優もいないしね。最近はどれも素の性格が悪いのが視聴者に見て伝わってしまう。

「感動。」

 目的を達成して感動。さらわれた姫を助けて感動。魔王を倒して感動。金メダルを獲得して感動。全て感動するまでに努力や修行、冒険があるのだが。

「道。王道。」

 トーナメント、リーグ戦。7人の悪魔超人、黄金12宮、魔王を倒す、姫を助ける。何か道を引けば楽に感動できる。そこに苦労や努力があるからだ。スポーツモノは大会があるから分かりやすく簡単。後、部活をやっている10代には強い。結局、ウケる人生は戦いばかりである。

「分かりにくい。」

 逆に最近の新しいものは道がない? 毀滅? 10人位強い鬼がいるみたいだがどれも印象に残らない。売上とは別に「絵と内容が気持ち悪い。」これが一般大衆の多くの意見であり、大人の事情で売れたとされただけの作品。進撃も7匹の巨人? 7人も強い巨人が描けていないのでネタ不足で、家族が巨人に食われるという最初のショッキングなネタで掴みがOKでアニメも第2期から見なくて良い作品。ああ~そういう意味では毀滅は最初から見る必要もないし、君の名? もう既に誰の記憶にも残っていないかも。そばかす? 売れてる売れてるというけれど周りの人間誰も興味がない。緊急事態宣言だし常識人は映画館には行かないだろう。数字水増しし過ぎかもね。

「やはり異世界ファンタジー。」

 これだけ現実的でドロドロしている人が現代ドラマを書いても悪いことと人を殺しまくる最近の作品の、もっと悪いことを描きそうで怖い。それに影響を受けた子供が秋葉原無差別殺人事件や学校に生首事件とか、小田急無差別殺人事件とかを行うのだろう。これでも1話完結の緩いカワイイ物語が好きなのに。それだと小説にはならないのだろう。残念。

「最初だけ、立ち上げだけ、結成だけ、仲間集めだけが面白い。」

 それがアイドルモノ。最後は大会から解散。ガンダムも戦闘に巻き込まれて最後は敵を倒し戦闘が終わる。で、タイトルを少しだけ変えて永遠に続ける。最初の面白い部分が終わったら、さっさと終わらせて、少しタイトルと設定を変えて、同じ作品のシリーズ作品ですよで、前の作品のファンから銭をもぎ取る。悪徳商法だ。まあ、誰しも自分が成功したら同じ手でファンから財産を奪いまくるのだろう。

「白紙。」

 主人公は白紙。朝ドラ的に主人公に求められるのはマイペースで破天荒。そしてショッキングでも何でもいいからインパクトのある掴み。後は永遠に話を続けていける男塾トーナメントや黄金12宮の様な仕組み。天下一武道会、超人オリンピックとか。最後に目的を達成する感動。うん。大分、まとまってきた。おおいたではない。

「ニュース。」

 時世ならウイルスと戦う医者モノ? 小田急無差別犯と戦う警察モノ? 現代ドラマでやると色々と問題が発生する? ロナなら中国の武漢に日本の特殊部隊が潜入して拳銃の撃ちまくりの第5次世界大戦になってしまうだろう。う~ん。便秘気味。現代時世を時代劇にしたのが水戸黄門か。やっぱり異世界ファンタジーしかないのか。おっと保存ができない。コとロナに分けなければいけない。これだけ世界の一般の言葉なのにNGワードになっているのは不思議である。


「終わらなかったらどうしよう?」

 現在が約6万字。都道府県47か所が終わらなかったらどうしよう? 危機感があるので富山も終わらせておこう。例えると夏休みの宿題。早く終わらして遊ぶなり休むなり、さらに先の勉強をする方が良い。


富山剣  リエ  ライチョウ

石川剣  ミサト クロユリ

福井剣  アイ  スイセン

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