第10話 山口剣、島根剣、広島剣

「やって来ました! 河豚!」

 ユリは山口県にたどり着いた。

「河豚は何処かな?」

 ユリは山口県の地図を見る。

「秋吉台は遠いので錦帯橋に行こう! レッツ! テレポーテーション!」

 ユリは一瞬で錦帯橋に移動する。やはり人口、名産、名所からして再開発、再構築はされていない。全て東京に人、もの、お金を奪われるので地方が苦しいのがよく理解できる作品である。日本全土や東京以外の場所でロケをする意味がるのか? 逆に地方応援アニメが喜ばれるのもよく理解できる。地方はじり貧だが、東京だけ豊かに暮らしているのがよく理解できる。


「やって来ました! 錦帯橋!」

 ユリは錦帯橋にやって来た。でも、出来るのだろうか? 地方の名所で爆破シーン。まあ、CGもあるから大丈夫だろう。

「河豚! 取るぞ!」

 ユリは川に飛び込む。

「やめろ! そこのデブ! 私は山口県のアイドル候補生の村岡トモミだ! くらえ! 河豚の密猟者! 山口剣! 奥義! アカマツ!」

 山口県のアイドル候補生のトモミが攻撃してくる。

「誰にも私の河豚はやらん! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

 ユリが迎え撃つ! 一人主人公はやはり良い感じ。複数主人公、複数登場だと視聴者、読者に分かりにくい。単純な同じことの繰り返しが1番良いのだろう。長寿アニメはそういう者ばかりだもの。

「やるな!」

「おまえこそ!」

 ユリとトモミはアイドル候補生同士分かり合う。


「そこまでだ! 私は悪の軍団ジョーカーの妖怪河豚だ!」

 現れたのは世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪河豚だった。

「出たな! 妖怪! おまえたちの好きにはさせないぞ!」

「私も山口県のために妖怪と戦うわ!」

「ありがとう!」

 トモミは仲間になった。

「くらえ! アイドル候補生! いくぞ! 河豚・ボム!」

 妖怪が爆弾で攻撃してくる。

「いくぞ! 妖怪! 必殺! 都道府剣2連撃!」

 ユリたちのコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー! やられた!」

 妖怪は倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは勝利に大喜び。

「山口の歌を歌うわ! 河豚を見つけて、バン! バン! バン!」

 トモミも素晴らしい歌を歌う。ないだろうがアニメ化されたらコンサートやダウンロード商売として、各アイドルにはちゃんとした歌詞の歌が授けられるだろう。それとも河豚の歌完全版が製作されるのだろうか?


「・・・・・・。」

 鬼神大嶽丸のアジト。

「ということで山口県のアイドル候補生にやられました。カミカミ。」

 手下の小神が鬼神に報告している。

「・・・・・・。」

 何もしゃべらない大嶽丸。

「何か喋ってくださいよ! 大嶽丸様! 自分の思っていることを言ってくれないと相手に伝わりませんよ!」

 小鬼たちは大嶽丸の相手に困っている。


「次はしじみだ! テレポーテーション!」

 ユリたちは島根県に向かう。1話で複数県になっても、さっさと北海道まで終わらせた方が都道府県47縛りから解放されて自由になれる。都道府剣47。何か看板のタイトルだけ打ち明けておいて、流行ればタイトルは同じで、少し設定を変えただけで、ほぼ内容は同じでいいのだから新作を考える必要はない。例えるとガンダム、ラブライブ。タイトルが一緒で永遠に続けるという手もある。これも新作を考えなくて良いので楽。例えばワンピース、コナン、ドラえもん、サザエさん。仮に終わって新作を書いても以前のヒット作に戻って来る。若しくは再びヒット作はヒット作作家でも作ることはできない。例えるドラゴンボール、キン肉マン、キャプテン翼とか。結局、ヒットしている作品の傾向の選択肢は限られる。物語の内容と言うよりはスポンサーの熱の入れよう、営業が成功してスポンサーをどれだけ集めて勝ち組ヒット作品にするかである。


「やって来ました! しじみ!」

 ユリたちは島根県にやって来た。

「どこにシジミはあるかしら?」

 ユリは島根県の地図を見る。

「出雲大社にレッツ・ゴー! テレポーテーション!」

 ユリは出雲大社に瞬間移動する。この作品の場合はタイトルは都道府剣47。戦いとアイドルの売れ筋2軸を無理やり加えている。これでエンターテイメント的に失敗する訳がない。ただ無名のコネなしなのでどこにもツテはない。悲しい。どれだけ書いてもネットの世界にお蔵入り。それでも面白いアニメやゲームもないのでレジャーとして何か考え面白い物を作る方向にはなる。現在に求められるのは飛んで! 埼玉! みたいなパロディーなのだろうか? 毀滅も君の名も面白いとは思えなかった。話題を打ち上げただけ。


「やって来ました! 出雲大社!」

 ユリたちは出雲大社にやって来た。

「さあ! しじみを取るぞ!」

 ユリは潮干狩りを始める。

「やめろ! シジミの乱獲者! 私は島根県のアイドル候補生の丸山ミサコ! くらえ! 島根剣! 奥義! ハクチョウ!」

 ミサコは攻撃する。

「負けるもんか! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

「山口剣! 奥義! アカマツ!」

 ユリたちも攻撃する。

「やるな!」

「そっちこそ!」

 ユリたちはアイドル候補生同士お互いを認め合う。


「そこまでだ! 私は悪の軍団ジョーカーの妖怪しじみだ! くらえ! アイドル候補生ども! しじみ・ボム!」

 妖怪しじみが現れ爆弾攻撃をする。

「ギャアアアアアアー!」

 ユリたちはダメージを受ける。

「負けるもんか! 私たちは絶対に夢を叶えるんだ! 必殺! 都道府剣3連撃!」

 ユリたちはコンビネーション攻撃をする。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪しじみは倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 勝利に大喜びのユリたち。

「島根県の歌を歌うわ! しみじみと投げればしみじみと~!」

 ミサコは島根の歌を思いっきり歌う。この作品のアイドル候補生が本当にアイドルになれる日はくるのだろうか?

 

「・・・・・・。」

 無言の大嶽丸。

「何とか言ってください! おまえは素人か! 無言は放送事故だぞ! カミカミ!」

 手下の小神は大嶽丸にキレていた。

「・・・・・・。」

 まだ無言の大嶽丸。

「ダメだ。仕える親分を間違えたかな。カミカミ・・・・・・。」

 大嶽丸に仕えたことに後悔している小神であった。


「次はお好み焼きよ!」

 ユリは広島県に向かう。1話1000字程度で短いので複数県を1話にすれば短い話の寄せ集めでスムーズな1話の文字数的なボリュームになる。内容は膨らませずに簡潔に。その方が視聴者、読者は分かりやすいっと。九州8県、四国4県を足して12県。47都道府県から12を引いて、まだ35都道府県ある。はあ・・・・・・。先が長い。逆に簡潔にしなければ10万字達成時に終わらない。それに新しい形、新しい設定を試すことができない。恐らく40都道府県が終わるまで同じ内容の繰り返し。試せるとしたら終わりが見えてからである。


「やって来ました! お好み焼き!」

 ユリたちは広島県にやって来た。

「どこにお好み焼きはあるのかしら?」

 ユリは広島県の地図を見る。

「原爆ドームに行ってみよう! レッツ・テレポーテーション!」

 ユリは原爆ドームに行くことにした。


「やって来ました! お好み焼き!」

 ユリたちは原爆ドームにやって来た。

「いただきます! お好み焼き!」

 ユリは原爆ドームでお好み焼きを食べ始める。

「やめろ! 世界遺産でお好み焼きを焼くな! 私は広島県のアイドル候補生の湯崎ハルカだ! いくぞ! 世界遺産器物損壊罪の犯罪者め!」

 遂にユリは世界クラスの犯罪者になった。

「誰が犯罪者だ! 負けるもんかと勇ましく! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」

「山口剣! 奥義! アカマツ!」

「島根剣! 奥義! ハクチョウ!」

 ユリたちも応戦する。

「やるな!」

「お主もな!」

 ユリたちアイドル候補生は相手を称える。


「そこまでだ! 私は征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪お好み焼きだ! おまえたちの命はもらった! くらえ! お好み焼き・ボム!」

 現れた妖怪は爆弾を投げる。

「ギャアアアアアアー!」

 ユリたちは爆発で吹き飛ばされる。

「欲しがりません! 勝つまでは! くらえ! 都道府剣4連撃!」

 ユリたち4人のコンビネーション攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 妖怪お好み焼きは倒された。

「正義は勝つ! ワッハッハー!」

 ユリたちは勝利に大喜び。

「広島県の歌を歌うわ! 熱い! 暑い! ぶ厚い! お好み焼きドーム!」

 ピントのズレたハルカのお好み焼きの歌。


「・・・・・・。」

 鬼神の大嶽丸。

「起きてるんですかね? 本当は寝ているだけじゃないでしょうね。」

 授業中に居眠りを疑う手下の小神。

「・・・・・・。」

 しかし大嶽丸は動かない。

「やっぱり寝てますね。ふ~う。やれやれです。」

 お手上げな小神。


「次は桃でも食べよう! テレポーテーション!」

 ユリは岡山県に向かう。


広島剣 ハルカ モミジ

島根剣 ミサコ ハクチョウ

山口剣 トモミ アカマツ

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