真実
「今の私が本当の私。薬みたいな物を渡したのも私で、昔のように一緒にいたかったの。…それで私は一希を騙して一緒にいた。…それで吹っ切れようとしたんだ。」
言う瞬間怖かった。軽蔑されるよりも何よりも壊れてゆくのが。
「…その僕も悪かった。そんな物を使ってまでも振り向かせようとした事。こないだの質問をさせてくれ。何で僕を毛嫌いしているんだ。何であの時適当に誤魔化したんだ。…僕にはさっぱり分からない。理由があるなら答えてくれよ。」
私は言うのが恥ずかしかった。少しばかり時間を置いて落ち着いて話した。
「その…昔の関係が壊れるのが嫌だったの。私は一希のことが好きだからそれを伝えたら関係がくずれてまう可能性があった。だから冷たく接すればいつか一希の事を忘れらことが出来ると思ってしまったから。でも私は忘れる事は出来ずに思い出してしまってそれで二日で吹っ切れようとした。一希は私が嫌いでしょ。」
「それだったら何であんな物に頼るんだよ。嫌いな奴に使う奴いる。僕は朱芳理が夢に出るぐらいずっと昔から好きなんだよ。僕も二日で吹っ切れようとした…でももっと話していたい関わりたいと願った。だから僕から逃げないでくれ。朱芳理このままの朱芳理でいてくれ。」
一希は思いもしなかった事を私に告げる。
「やっと昔に戻れた。もう嘘で固める事は要らないよね私たち。」
Liar 楓 紅葉 @sperk
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