約束
朱芳理は帰り際に僕の良心に突き刺さるような事を言ってた。
「さっきの話なんだけどさ、いつか嘘ってバレるものなのかな。」
「さあな分からない。けどいつか真実が、見えてくるんじゃない。」
倫理の本を読んで少しだけ頭が固くなりすぎた。少しだけ空気が揺らいだ。
「そうなのかもね。話変わるけど明日も時間あるかな。あったらで良いんだけどお祭り行かない。」
僕は昨日送られてきたメッセージの時間を見た。なぜならば切れる時間を確認したかったから。どうやら20時40分これがリミットらしい。つまり効力が切れるためリスクは伴う。そんな事は知ろうが僕の答えは揺らぐ事を知らない。
「良いよ空いてる。」
しかしこの朱芳理は本当は僕を嫌っているはずだ。でも今は昔のようにはしゃいでいる。僕は気持ちを吐こうかと迷いに迷ったがそれをしてしまうと倫理的に間違っているため自分の気持ちを押し殺した。
「じゃあ。また明日。」
名残惜しいが最後に明日のまた会えるので嬉しさと悲しさがあった。
「また明日。」
僕はその言葉を聞いて明日で終わる事を改めて受け止めた。
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