昔の事
約束の時間になると朱芳理は来た。冷たい雰囲気は一切なく笑顔になっていた。
「さてと全部終わらせて遊びたいよね。」
「そうだよな。課題手分けして取り掛かるか。」
勿論課題は終わらないくらい出されているがまあ終わるだろうな。昔はよく朱芳理と来て遊びと称してそこら辺の本を読み漁っていた。今となればもうなかったことだと割り切っていた.なので本当はかったるい課題をすっ飛ばして昔のように遊びたかった。四時間ぐらいだった。
「ねえ。少しだけ休まない。私お腹空いさ。」
確かに頃合いかも知れない。僕の目は軽くゲシュタルト崩壊を起こして、文字が見えづらくなってる。
とりあえず図書館を出て。
「何が食べたい。一希。」
と聞かれたので。
「何だっていいさ。」
僕は朱芳理と時間を過ごせれば何だっていい。
「ならいつも行ってるところに行きましょう。」
と僕は朱芳理が毛嫌いっていない頃によく来た店に来た。なんだろうか物凄く懐かしく何故か少しだけ虚無感があった。
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