本心
何故魅力的に感じたかという朱芳理に何を考えているかが分かるから。…しかしながら何かあったら責任は取れるのだろうか。何でそんなに朱芳理に疎遠になっただけで毎日女々しく考えてるんだという自問が来た。…それは朱芳理が……そのあの。改めて考えて答えを出すのは恥ずかしいがあえて確認するために言おう。…好きだから。多分これに限る。そんなどうでも良いなら夢にも出てこないし引き摺っていない。倫理観よりも出てきてしまった以上これは確定である。しかしいいのだろうかこれでもし毛嫌いが変わって好かれでもしたら。…もし二日だけそんな夢を見させてくれたら僕はもう何も望まない。いや望むなんて烏滸がましいぐらいだ。僕は諦めがつくそれで良いじゃないか。二日限りの夢を見させてくれ。そんな考えの元僕はその薬をバックに入れた。そして僕は思った。僕の場合は性悪説だと。
そして僕は間違いだと気づきながらそれを使おうとした。しかしどうやって飲ませるかが問題だ。そうして通学している最中に朱芳理に出くわしてしまった。日の暑い残暑だった。
「……ねえ飲み物くれない。生憎とお金切らしちゃってさ。…嫌だったらいいわ。」
「分かったそこいらの自販機で買ってくるから待ってて此処で。」
少し遠くまで行って。天然水を買った。それに例のものを入れた。僕は性悪説とかを通り越して人間失格の勢いでゲスい事をやっている。その認識が渡す時にちょっと震えていた。
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