11話 迷宮(ダンジョン)管理

 さてと、行きますか。


 どこにいくのかと言うと迷宮ダンジョンである。あそこは魔物とかは無しにしておきたい。ダンジョン経営とかは興味ないのだ。内政もあまりやりたくない。領主とか常に書類を処理してるイメージがあるし、国王ともなればその倍はあると思う。

 それに国王とか国の王だし威厳がないといけない。俺にはその才能はないと思うしな。つまりめんどくさいのだ。ダンジョン経営するとなると魔物の統率とかがめんどくさいしな。

 そんなことで時間を使われたくない。そんなやらなくてもいいめんどいことならしなくてもいいだろう。と言うのが俺の考えだ。


 そして俺はまずあの洞窟の奥に行くとした。












「ついたな」


 ちなみにここに着くのに数分しかかかっていない。迷宮ダンジョンまでは影移動だし迷宮ダンジョンに入るとワープゲートが使えるのでそんなに時間はかかっていないのだ。


「お、これかな?」


 迷宮ダンジョンを操作するには迷宮ダンジョンの奥に行くしかない。迷宮ダンジョンもレベルが上がれば迷宮ダンジョンないどころか外でも使えるようになるのだがそれは遠い話だ。

 それにレベルを上げるには魔物を育てて侵入者を止めるか倒すとDLP《ダンジョンレベルポイント》がもらえる。それが一定値に達するとレベルが上がる仕組みだ。

 つまり俺の場合ただの倉庫だから。上がらないと言うわけだ。それにそうそう機能を使うこともないだろう。あるとすれば部屋を追加するぐらいだ。


 しかし部屋を追加するにはDP《ダンジョンポイント》が必要だ。これはDLP《ダンジョンレベルポイント》と違って時間経過でも追加される。つまり待てば追加できるが1時間で1ポイントなのでとてつもなく効率が悪い。10ポイントがあれば食料が出せる、100ポイントで部屋を追加と言えばいいだろうか。

 つまり100時間待てば一部屋追加できるわけだ。


 しかし一つ目は100なのに対し二つ目は150と言う。50ずつ増えるので結果的に一年に一度追加できると言うことになる。まあそこまで行くのに時間がかかるがな。


 そんなに部屋を必要ないだろう。それに部屋を大きくすれば必要ポイントが少なるからそこで節約すればいい。


 迷宮ダンジョンの入り口は俺の部屋でいいだろう。それに今、確認したが魔力式隠し扉というものがあった。これは個人の魔力を登録して鍵を開ける方法だ。これだと魔力を流すまで普通は気付かれないのだ。


 例外として無属性魔法の魔力探知で見つかるが無属性魔法を使える人が少ないので心配する必要はない。


 ここに入れるのは…最大で10人まで登録できるな。まずは…俺はすでに登録されているな。

 あとはアンジュとシルフィ、アリスを入れるようにするか?入れるとするとあと6人だけどここで全てを埋めるわけにはいかないから。


 アンジュ入れるとしてあとはしっかりもののシルフィかな?アリスは入れなくてもいいか?でもそれだと差別だから…なるべく枠は使いたくないが別にいいか。

 それにいざというときの避難場所にしておこう。


 こんな感じかな?迷宮ダンジョンの入り口は俺の部屋の壁にした。ちょうどいいスペースが空いていたので使うことにしたのだ。


 銃を作るとしたら…確かシルフィが土魔法が使えるはず。土魔法なら変化が使えるはずだ。鉄は原子変換で土からでも作れるから。材料は大丈夫だがいかんせん構造がわからないから調べながら何度も失敗してもいいから作ってみるとしよう。


 最初は自分だけで作って一つ目が作れたらあとはシルフィに手伝ってもらうのが一番安全かな。実験で腕吹っ飛んだら洒落にならないしね。


 まあその場合は俺も危険だが迷宮ないだとダンジョンマスターは自爆ダメージを負わないから反射とかが効かないので実験しても大丈夫ってことだね。


 まあ実験したらその爆風とか音とかでやられたりするからそこはちゃんと調整しよう。


 音の方は確か強化魔法に無音があったはずだ。

それがあればSRでステルスキルができるからいざという時には役立つかもな。


 まあ使うとしたら厄介な魔物の急所を一撃で射抜くとかかな。

 まあ戦車はこの世界はまだ世界大戦が起きてないからそのときの保険用かな。


 世界大戦が起きないなんてことはあり得ないだろうしね。まだまだこの世界は技術が発展していないがもう産業革命が起きているらしい。世界恐慌も近いだろう。


 オルンズ王国はもう石炭を使っているらしい。コークスが発見されるのも近いだろう。


 まあ最初は構造が簡単な拳銃でいいだろう。リボルバー式なら構造が簡単な気がする。

 そこからライフルや機関銃を作っていこう。
















 一応これで完成だな。形はそれっぽいが果たしてちゃんと機能するのか?


「的は…これでいいか」


 的としては鉄の鎧を用意した。前の世界の銃だと鉄の鎧ぐらいは元々火縄銃でも壊せてたからうまくいけば余裕で壊せるだろう。


 カチッと音を出して引き金を引く。


 結果としては鎧を余裕で貫通したが中で止まっている。正面しか破れていない。これだと体内に残るだろうし、魔物に通用するだとは思えない。魔物によっては鉄程度の硬さなど余裕で超えるレベルのものがC -から出てくる。


 前の地竜ソロウドラゴンもあれは強化魔法とレベルのゴリ押しで首を切っただけで技術もクソもない。


 地竜ソロウドラゴンドラゴンだから攻撃力も高いし防御力も高い。あれはただの偶然に過ぎない。次にあったら勝てるか?と聞かれても反応できない速度で近づいて首を一発ではねないといけないのを成功させただけなのでわからないと答えるしかない。


 勝てたのは完全に影移動などがあったからだ。あいつは戦闘経験が少ないため、良かったが影移動程度など行き先が瞬時にわかってしまう。そのため普通はドラゴンやBランク以上の冒険者などには不意打ちが効かない。縮地も死角に移動することがもうわかっているので移動した途端に狩られるだろう。


 つまりこれではダメだ。完全系を作らなければならない。せめて鉄の鎧を余裕で貫通しなければ。後方の方も撃ち抜かなければ意味がない。


 幸い土魔法で材料に困ることはないし万能辞書もある。何度も繰り返せれるし原因がわかる。明日には完成できるだろう、多分…約束はしないぞ?

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