俺だけのヴィジョン「アポクリファイーヴィルアイ」

周りの奴らが急に馬鹿らしく見える様になった。

俺に言わせれば授かりし左目「偽典凶眼アポクリファイーヴィルアイ」により

一巡先の未来が見えるのだ。

そして、己の能力を制約してる事がとてつもないスペクタクル。

本気を出せば全てお見通しだ。だから俺は眼帯を付け

休日は頭に包帯を巻いて雁字搦めにして

更に能力を制限し、ただ過ぎ去る愚かな者達を

ベランダから眺めていた・・・


しかし、瞼の裏に映る暗闇の中から何かを感じ取る事こそが

俺の最大の能力。きっとこの虹色かもしれない景色は

自分だけにしか見えないヴァルハラ・・・

いずれはこの緩やかな光に包まれて浄化されるのであろう。


だから俺は「偽典凶眼アポクリファイーヴィルアイ

と言う呪いの試練を克服し、この能力で人を助ける様に

神からのご託宣を受けたに違いない。


朝起きると痛みがほとばしる・・・「偽典凶眼アポクリファイーヴィルアイ」が

赤く腫れあがり、目を開ける事も辛いだと!?

やめろお母さん!この兆候はインフェルノ機関の襲来!

俺はメシアとして戦う上で隻眼の勇者として戦うのだぁ!


眼科に連れていかれ、真実を知る事になる。

「雑菌が入ったものもらいです」

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