世界線が変わっただと!?

俺は曇天の空を見上げる。


今の時間に、この気の流れはおかしい!


まさか・・・『奴ら』が干渉したと言うのか?


この耳鳴りは気のせいなんかじゃあないっ!


今日も世界を救えないのか!?


俺はアナログ時計をガンガン振り回して

時間を巻き戻そうとしていた。


待っていてくれ!まだきっと間に合うんだ!


たかだか30分の誤差!!いや、『奴ら』の仕業なんだ!

俺は時空の歪みの干渉を受けて四次元空間へと追いやられる

漆黒の白夜ダークエンドレスナイト』に身体を浸食され惰眠を貪る悪魔が金縛りを引き起こす。

だから俺は早起きが苦手になったんだ!俺のせいじゃない!

きっとポールシフトが迫る地球に

警鐘を鳴らす神の啓示を受けてるに違いない!



「馬鹿な・・・早すぎる!」


俺は空を見上げて絶望した・・・この世界でも俺は助からない。

そんな悲劇のエンドロールが脳内に心地よく流れていた。


今日も俺は学校を遅刻した・・・俺のせいじゃない・・・筈。

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