第6回 矛盾とは何か

 矛盾、というとたしかにおかしい。しかしである。矛盾を解消する考え方をすれば良いではないか。世に言う屁理屈である。一休さんとか頓知とも言う。良く言えば大喜利である。私の場合、

・自分の無知を疑うべし

・自分の誤りを疑うべし

・世の中はあくまですべて可能性でできているにすぎない

を三本柱にしている。とはいえ、思い込んだままとか誤認のまま話してしまうことは当然ある。その時はぜひツッコミを入れてほしい。

 

 相手へはなったことばは割り増してかえってくる。


 ヒト(人)は相手の誤謬をただすことがある。意図的(事前的)あやまりにしろ、事後的あやまりにしろ。

 

 その矛盾はほんとうに矛盾しているのだろうか。

 人には無意識も含めて意識が存在する。これが事前的ないし事後的あやまりを発生させる原因である。この時点で認知や認識にズレ(あやまり・ひいては矛盾)が出ている。

 矛盾は結果(現象)だけを論じても意味がない。なぜその現象が発生したか、なぜその現象を発生させるに至ったかなど「環境」の問題である。


 真の「問題の解決」とは現象を取り繕うことではない。環境を改めることである。

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