第5回 怒りとは何か

 結論から言えば依存である。

 どういうことか。以下少し長くなるが読んでいただきたい。

 怒りが発生するのは何故なのか。何故、というのは原因のことである。原因とは根本的な部分。これを分析することで怒りをコントロールすることが、ある程度可能になるのではないかと思われる。ということで、怒りの原因から怒りのコントロール方法を逆算的に考える。

 

 ヒトは何故怒るのか。怒るとき、どういう状況にあることが多いか。大雑把に言えば、自己の要求が満たされないとき、である。具体的に言おう。自己の一方的な要求を相手に期待し、それがかなえられなかったとき。このとき、裏切られたという心理が作用する。これが怒りの発生原因となる。一方的な要求と期待とは、相手への依存にほかならない。


 怒らないコツ。それは、相手に期待しないこと。諦めることも大事だよな、と思うこと。間違えてもいいと思うこと。

 そのかわり、自分の頭で常に考え続けること。考え方の柔軟性を耕し続けることを怠り続けてはならない。だからといって相手と距離を取りすぎてもいけない。接近しすぎてもいけない。常に環境の維持をする必要があるのだ。

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