第2回 時間とは何か

 時間は存在するのだろうか。私は、時間は存在しないと思う。

 たとえば。人間(ヒト)は朝「7時34分」の電車に乗らなければ〜、などと細かく意識する。ところが。ネコやイヌはそこまで細かく意識しているとは思えないのである。科学的に証明されていないだけかもしれない。バイオリズムとしての概時的(ざっくりした)感覚はあるだろうけれど、人間のような厳密な管理的なものではないはずである。人間と人間以外の違いは「時間を管理する」ことにあると思う。時間(の概念)は人工的に生み出されたものなのである。

 

 なぜ、時間を管理することになったか。管理する必要が発生したからである。その必要性はどうして生まれたか。人間が生きるのには食物を要するわけである。しかし一年を通して日中時間が同じわけではない。そこで管理する必要ができた。時間は人間の生活の必要の要請によって生み出されたのである。

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