第27話 摘 (修正版)
「この前も言ったことだけど、触るのは許す。でも、見るのはダメ」
「ああ、わかってるよ」
リムに念押しされつつ、俺は茨園さんを前に抱えるような姿勢でベッドに腰掛ける。至近距離でもやはり茨園さんは無臭だ。いい匂いがしないまでも、人間的な体臭くらいはあってもいいと思うのだけれど。
「……武ってそんなに女の子の匂いを嗅ぎたいの?」
「そ、そういうわけではないんだけど……」
「匂いならあたしの嗅いでおけばいいじゃん。なんで他の女のまで求めるかな?」
「だ、だから、それは誤解で……」
「ふん。そんなに色んな匂いが嗅ぎたいなら、明日は色んな香水を買いまくってやる」
「……なんて言うか、拗ねてるようでめちゃくちゃデレてるよね。照れるから後にしようよ」
「ま、そうね。先に美美華の方をどうにかしなさい」
「わかった。じゃあ、茨園さん、準備はいい?」
「ああ……うん。大丈夫。ただ、その前に一ついいかな?」
「うん。何?」
「……宮本君のこと、武って、呼んでみたい。友達ならそれが自然かなって。わたしのことは、美美華でいいから」
「……ああ、わかった。友達だもんな」
返事をしてから、リムを見る。リムは若干不機嫌そうではあったが、反対はしなかった。
「……武を武って呼んでいいのはあたしだけ……って言いたいところだけど、美美華のそれはあくまで友情だから許す」
「ありがとう。それじゃあ……頼むよ」
「おう。あ、ブラは自分で外せる? 俺がやってもいいけど……」
「……それはなんだか恥ずかしいや。自分で取る」
美美華が自らブラのホックを外し、直に触れられる状態にする。
さぁ、今から、俺は美美華のおっぱいを触る……。そう思うと緊張するし、下半身に余計な力も入ってしまう。だが、これは力をみなぎらせておくだけで、その先はない。それでいい。
「……スキル『おっぱい矯正』。技の七、『空の鏡』」
両手がオーラを纏い、じわりと温かくなる。この感覚にもだいぶ慣れてきたかな。
「……行くよ」
「……ん」
美美華の声に緊張が走る。どれだけ納得していても、男におっぱいを触られるのに平気ではいられないのだろう。
その緊張を、この手で解そう。
はだけたブラウスから両手を差し入れ、大胆に両のおっぱいを鷲掴み。
大きさとしては、Dに近いCといったところ。程良いサイズ感で、両手で覆いきるのは難しい。リムのものより柔らかく、双山さんのものよりは弾力が強い。一重におっぱいといっても、大きさも、柔らかさも、張りも、形も、全部違うのだということを最近知った。どれも素敵なおっぱいで、美美華のおっぱいも当然素晴らしい。
……それから。
俺は指先に全神経を集中させ、ひと摘まみひと摘まみに魂を込めて、最後まで施術を完走した。
最後、美美華の濡れた喘ぎで、その体内において何かが爆発したのを悟る。……成功だ。
とはいえ、一度だけではダメで、あと三回はしないと、完全に望みのものは手に入らない。俺におっぱいをいじられるなんて嫌かもしれないが、そこは耐えてもらおう。
ただ、とにかく、今回はよく頑張ってくれた。
全身から力が抜け、俺にだらりともたれ掛かる美美華。俺はおっぱいから手を離し、その金色の髪を優しく撫でた。
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