ただ、性に合わなかっただけという話
※今回の内容には宗教、思想上の意見が多分に含まれます。気にする方は飛ばしていただければ幸いです。批判等も問題ありませんが、対応しない可能性もありますのでご了承ください。
徳島に一泊して、朝の9時に出発。今日から八十八箇所巡りを開始する。
まず、10時に一番札所の霊山寺に到着。思ったよりも立派な寺だ。四国内に88か所もあるので、一つ一つは大したことのない寺だと思い込んでいた。流石は、高名な寺群だ。少し反省。
とりあえず、お参りを済ませる。寺内には桜が綺麗に咲いている。春に来て正解だった。
その後は駐車場に戻り、
しかし、結構悩んだが、納経帳は買わないことにした。いちいち納経してもらうのが面倒だとか、88もあるとかなりの金額になってしまう、といった問題もあったが、それよりも納経帳というものが仏教のコンセプトに反するように思えたからだ。
私のつたない記憶では、仏教は物を持たないことを推奨していたと記憶しているが、納経帳はそれに含まれないのだろうか。私にはどうにも、お金を集めるために後付けで作り出した制度のように思えてならない。
また、寺毎に納経することを目的にしてしまうと、スタンプラリー感が増してしまうように思える。今回は略式で失礼しようと思う。
さて、その後は順調に寺を巡っていく。徳島市から近い場所には計17の寺があるから、今日は大忙しだ。
一つ一つが立派なお寺である。大体の寺には桜があり、春の景色を楽しめる。お遍路しているツアーなんかもいて賑やかだ。お遍路さんは、皆お経をあげ、納経してもらい、次の寺まで歩いている。とても熱心だ。
一方私は、毎回写真を撮る程度で、納経帳もないので、足早に駆け抜けていくだけだ。視聴したことのある人にはピンとくるでしょうが、「水曜どうでしょう」と同じくらいのペースだ。一つ一つの寺が意外と近く、ツーリングという感じではない。失礼な言い方になるが、納経帳を用意しなくてもスタンプラリーをやっている感覚にななってくる。
11番目の
しかし、私にとっては楽しいルートだ。バイクなので狭い道でも離合を気にせずに走れる。カーブが多いのもまた楽しい。それに、街よりも山の中のほうが落ち着く。やはり、ツーリングはこうでないといけないと感じたのだ。
こんなツーリングを体験すると、途端に八十八箇所巡りが面倒になってきた。予定では10日ほど使う予定だったが、そんなにも時間をかける価値が見当たらなくなってきたのだ。
そもそも、誰かの定めたルートを辿るというのも気に食わない。一緒くたにお遍路という集団に組み込まれているも嫌気が差してくる。皆で同じルートを辿るなんて、まるでアリの集団だ。さらには、皆で同じ服装をしているなんて、朝の山手線くらい吐き気がする。
私は一人が好きなのだ。集団に属するのが嫌いなこともあって会社を辞めたのに、何が悲しくてまた集団に属さなければならないだろうか。
ということで、八十八箇所巡りは初日で終了だ。
まあ、一言で結論を言ってしまうと、ただ
余談ではあるが、今回のツーリングのためにタンクバッグを新調した。
しかし、貼り付けた当初は良いが、走っていると段々吸盤が剥がれてくる。ひどいときなど、横風が吹いただけですぐに剝がれてしまう。
もしかしたら、吸盤をお湯につけたり、接着面に水を付けるなどしたら問題ないのかもしれない。しかし、タンクバッグは不採用にした。タンクバッグごときに手間がかかるのは、性に合わないのだ。
使い始めたのはこの日になるが、この問題なんかもあって、かなりストレスを貯めていた。だから、八十八箇所巡りも「もういいや」って辞めてしまった。
後日の話になるが、代わりにリングタイプのメモをハンドルバーに括りつけることにした。前日にルートをメモしておき、このメモと青看板を駆使してツーリングするのだ。個人的にはこっちの方式のほうが性に合っている。カーナビに従うのではなく、自分でルートを開拓していく感覚は旅をしていると実感をもたらしてくれるのだ。
メモと括る用の紐だけなので、かかった費用は500円程度だ。タンクバッグが7,000円弱したことを考えると、破格のコスパである。やはり、普段使いの物はよく検討してから購入しなくてはならないと反省だ。
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