第3話

数分後、カーゴと共にまた美女がやってきた。

「コーヒートクッキーデスオメシアガリクダサイ」

とクッキーとホットコーヒーと共に、

足にカチッとはめるタイプのサイドバックを美女は差し出してきた。

「コレハ、アナタヨウニツクラレタムゲンシュウノウカバンデススキルはモウアナタノナカニアリマスガ、トラブルスクナクイキテホシイトノトルテサマノハイリョデス」

「要望したものも入っているのですか?」

「全部入っています」

と美女は急に

「日本語ちゃんと喋れるんですね?」

「あなたの世界の言葉の翻訳がうまくいかなかったので、カタコトになってしましました」

「私は問題ないのでしょうか?」

「あなたの場合は、全言語設定がスキルとして組み込まれているので、今から行く世界の一般的言語から、古文書の古代語まで全部網羅できます」

とすごく嬉しい事を言ってくれた、

(全言語設定、単純に言えば、現代で言えば地球に存在する全て言語が使えるって意味なので完全にチートですw)

「そうですか、そういえばあなたは?」

「カサンドラと申します葵様、スペランツァ様の侍従長をしております」

「侍従長にしかもこんな美人にもてなしていただけるのは光栄の極みです」

と言うとカサンドラは少し意外な顔をしながら一瞬微笑した。

「私が美しいですか?角があるのに?」

「それは種族的なやつなのでは?」

「違います、これは呪いです侍従長を私のようなものがやっているのが気に食わないものにやられました」

「それは失礼しました」

「あなたは私が怖くないのですか?」

「いえ全然、むしろ私のいた世界で言う美女に当たるのでめっちゃ好みですw」と言うとカサンドラは意外そうな顔をしながら、

「そうなんですか?そう言ってくださったのはあなたが初めてです」

「お礼にマッサージをして差し上げましょう」

と言うと、カサンドラは徐に部屋の扉を閉めてその間にどこから取り出したのかオイル等を取り出した。

「八雲様、横になってくださいませ」

と言うので、横になると

ぐるっと1回転させられたかと思ったらいつも間にかマッパにされていた、

「なぜに裸ですか?」

「魔力回路をきれいに整える、マッサージですので」とさも当たり前の顔をしながら体を揉みほぐし始めた、体がめっちゃ暖かい。

うとうとしながら、マッサージをしていると妙にしっとりとした質量のある感触があったので不意に仰向けの状態から、背中を見るとカサンドラさんが下着姿で体を揉みほぐしていたので、目を全力で見開き問いかけた。

「カサンドラさん?なぜに下着に?」

「メイド服では汚れますので」とマッサージ開始時と同じく何言ってんの?と言う顔をされたので

「さいですか」と言ってそのまま仰向けに戻った。

体に血がすごい勢いで巡るような感触が体全体に感じるようになってくると今度は、感度が上がった体にするすると突起みたいなものが当たる、

「何やってんの?ねえ何やってるんです?」と言いながら後ろを向くと完全にまっぱのカサンドラさんがこちらをみていた‥

「マッサージですが、心臓に近い方が魔力の伝導と魔力網構築ができるようになるので近づけています‥」

「裸の必要ありますか!?」

「せっかくでしたので頂こうかと」と肉食発言をかまされる

「ええ!?」と言うとカサンドラさんは敏感にそり上がってた棒を口で綺麗に堪能され果てた。

「どうでしたか?」

「最高でした、あなたのような美女にご奉仕してもらえるとは夢にも思いませんでした」

「心持ちかサイズアップしてた気がしたんですが、これは?」

「スキル習得により肉体が強化されたので、葵さまのものもそのまま日本人最上級になりました」

「それはなんとも嬉しい限りです」

というとさっとカサンドラさんは立ち1回転するといつも間にかメイド服が綺麗に装着されていた(何プ●キュアかなんか?w)

「さてそろそろ時間です、もう少ししたらリョコモス様がお迎えに来られますのでご準備ください」

「わかりました」と返事し、服を着て無限収納のカバンを足につける。

するとトントンと扉がなったので開けに行こうとすると、カサンドラがスッと扉にいき開けるとリュコモスがいた、カサンドラをみて少し驚きながらも

「あれ?カサンドラはここで何してんの?」

「ご主人様に葵様のお世話を申しつけられたので誠心誠意させていただいただけです」と氷のような顔でリュコモスにする、「え!?」と一瞬驚いた口調で言ってからリュコモスは少し鋭くなった目で残念そうにこちらを向くと、

「出発の時間だから行くよ」とリュコモスは不満そうに言うので

「わかりました」返事して部屋を出ようとすると、

「葵さま、行ってらっしゃいませ」と微笑で手を振ってくれていたので振り返して、「さようならカサンドラさんまた縁があれば会いましょう」といい笑顔で部屋を出た。

しばらく歩いていくと、ミシミシと言う鈍い音がしたと思ったら

バルコニーのような場所をリュコモスは通り抜けようとしていた。

バルコニーからは外の絶景が丸見えだったので

「うあー、めっちゃいい眺め、リュコモスさんめっちゃ絶景ですね!!」

「絶景?ただの雲海だよ?」とこっちを向いて答えた、そのままバルコニーの橋まで行き雲海が広がる絶景がしっかり見える場所に着いた柵にもたれかかりながら、

「この雲海はどこに繋がっているんですか?」とリュコモスに尋ねると

「天使達の住処に繋がっているよ」

「天使ですか?、じゃあ雲海の下は?」

「人の世界だけど、雲海の中はいろいろな通路になってるから直線では繋がってない」

「複雑なんですね」

「そうだよ」と言った瞬間もたれかかっていた柵が壊れて崩落し落ちそうになってので近くにあったリュコモスの帯剣用のベルトを掴むとブチッとちぎれて剣と共にそのまま雲海に真っ逆さまに落ちて行った、

リュコモスのあ!やべっという口を手で押さえた表情を見ながら。


後書き

いよいよ、異世界に出発した葵ですが神様が用意した人間界への通路ではなく神殿の周辺に広がっている正規ルートでない雲海の方からしかも転落事故という形で落ちていきました、この転落事故?は実は後々に伏線となっているのですがりあえずここまでを序章として次回からは第1章として繋いでいきます。

次回からは、投稿時間を15時15分に統一して投稿予定です。

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