第2話

「スキルか何かはいただけるのですか?」

「もちろん、ちゃんと配慮はいたします」といかにもな対応をスペランツァは女神らしい返答をしてきた。

「具体的には?」と質問するとローマの王子顔の男がついに口を開いた。


「基本的な戦闘スキルを私から付与し」

「私が魔法やそのほか必要なものを全て付与します」

「ということは使徒扱いですか?」

「いいえ、子供から普通にやっていただきます」

「それはいいですね」

「でないといらぬ地ならしが必要になるので」

「地ならし?」

「それはこちらの話なので問題ありません」

「とりあえず、これを」とスペランツァが腕を振ると

緑色・火赤・茶色・金色・水色の5色の玉が俺の前に現れて体の中に入っていった

「体が暖かくなりましたか?」

「はい、ですが目が霞みます」

「それは視力が良くなったからですね、メガネを外してください」

とスペランツァが言ったのでメガネを外すと、すごく良く見えるようになっていた。

「めっちゃ見える」

「あなた方の尺度でいうと1.5の視力にしました、あなたは俯瞰する眼をお持ちのようですのでそれを仕えば2.0になります」

「どうやったら?」

「使い勝手は向こうで調整ください」

「わかりました」

「次は俺だな、ほら」

と男も手を振るすると、

武器がたくさん目の前に浮いている、

「武器?」と手を伸ばすと、たくさんの武器が体の中に入ろうとして床に武器が散らばる、すると散らばった中から

槍・剣・薙刀・弓・銃・刀の形をしたものが体の中に入っていった。

「ほう?、6種類も入ったか」

「これは?」

「お前がこれまで触ったことのあるもしくは使ったことのある武器が反応を

示してお前の中に入った、どうだ?体に活力がみなぎって若返った感じがしないか?」

「はい」

「お前さんはエルフの血がどうやら4分の1入ったようだ」

「なんで血?」

「人の体では適合しないものもあるからだろうな、魔人やその他の血が混ざらないのはお前のファンタジーのイメージにエルフが強い影響を与えているからだろう」

「霊界はイメージの世界だから?」

「そういうことだ」

「おそらくお前の肉体年齢は、21から25間になった」

「それは嬉しいです。」

「でもクオーターのエルフだと差別受けませんか?」

「その辺は大丈夫だ、お前の種別は人だからそこから変わらないし、エルフの血がバレることもないから安心しろ」

「はあ。」

「あとは何か必要なものはありますか?」

とスペランツァに言われたので、欲張り気味に

「無限収納、料理のレシピ(現地材料適合版)や現代のものが使えるタブレット、最高クラスの鑑定スキル(現世に関与できる存在全てまで見えるもの)、地図アシスト、経験値取得33倍化、全魔法適性、魔力自動回復、どんな攻撃を受けても必ず1はHPが残るスーパーアーマー、スキルツリー、ずっと水・お茶・カフェオレ、コーヒーが出る可変式水筒」が欲しいです。

「だいぶ欲張りますね苦笑」

「そりゃまあ」

「経験値倍化の倍率は転生後に降りた時に決めるのでご了承を魔力自動回復は、修行してください!、ですのでこれは生命維持に必要な魔力分は自動回復で、鑑定スキルも生死に関わるもの以外は全て育てていく形で、スーパーアーマーはOKです、タブレットも用意します、水筒は盗まれたらダメなので生活魔法スキルを最大付与で与えてそれらがデキるようにします、活動に関する補助機能はタブレットを母体にしますあとはまあ、スキルツリーもokとします」

「これでいいですか?」

「はい」

「じゃあ今日は1日泊まって明日いよいよ転生していただきますね」

「はい」

「リュコモス!」と男が叫ぶと

「はいなんですかボス?」とお調子感満載のワイシャツにベストを来た男がふらっと出て来た。

「あなたが俺に会いに来た?」

「そだよ、じゃあ部屋に案内するねついといで」といい

「ボスそして女神様失礼します」と頭を下げたらすぐ動き始めたので、私も女神様とローマの王子に挨拶しそのままついていく。

しばらくついていくとリュコモスは少し不満げに

「ようやく君を連れてこれたよ、本来は君を殺して魂だけで来てもらう予定だったんだけどね」とナイフと剣をぶら下げたヨレヨレのベルトを指差しながら言う。

しばらくすると

、ホテルのスイートルーム感ある部屋の入り口の前にいつのまにかいた

リュコモスが扉を開けるとそこにはリッツ感あるスイートホテルの一室が広がっていた。

「すごい部屋」

「君の感覚に合ういい部屋になってるでしょ」

「はいリュコモスさん」

「じゃあゆっくりお休み、お腹空いたらベル鳴らしたら誰か来るよ」

「誰かくるって誰が?」

「まあメイドさんだねw」

というとリュコモスは姿を消した。

とりあえずやることがなかったので、ベットに寝転がるとくたびれていたのかいつの間にか眠ってしまっていた。

ふっと目が覚めると、部屋の窓が薄明るくなっていた。

「へっ?」と無意識に手をぷらぷらさせていると、サイドテーブルにあったベルが床に落ちた。

すると部屋の入り口が開き、ふあふあと浮いた角のついたイタリア人ぽい美女が入って来た。

「オヨビデスカ?」と言って来たので、ベルが落ちたことは気にせず

「今何時ですか?」と美女に尋ねた。

「ヨアケデス、ナニカノミマスカモシクハタベマスカ?」

「お任せでじゃあお願いします」というと美女は無言で部屋を出て行った。



後書き

今回で異世界行く予定でしたが、イタリア系の美女がなぜか頭から離れなかったので霊界(神のいる神殿)で1日休んでもらうことにしました、あと2500字以内に収められなかったので苦笑

次回は、いよいよ異世界へ行くのですが普通に想定外が起きますお楽しみに!

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