サイゴヒーロー ~魔を狩る人~

古蘭佐 様作


【あらすじそのまま引用】

人類は大きな災厄を乗り越え、日本は消失した時代。

これでもひそかに日本のサブカルチャーを愛しつつ外人の二人。

天才美少女と呼ばれる金髪ポニーテールロリっ子司馬アンジェリナ、銀髪無口イケメンの猟魔人諸葛夢、二人は新元学園で出会う。

魔族、魔獣、異星人、巨大ロボット、バイオテクノロジ、人類は災厄はまだまだ終わらず、二人は仲間たちと一緒に、失われたネタをはしりつづ、敵を倒して人類を守る。

時にシリアス、時にハチャメチャ。


【読む前に”日本が消失した理由”を予想】

沈没したのではないか?これについては、実際読んだところ合っていなかった。

ネタバレになってしまうので、ここには詳しく書きません。


【印象に残った、感動、凄いと感じた部分】

時候の言葉を使った冒頭からの流れが印象的。対比という効果を使い、人の心を落ち着かせたり活動的である季節であるにもかかわらず、現在はこういう状況であると強調させていることから、それどころではないんだという危機感を読み手に上手く伝えている。一話に入るとリアルな状況描写で、恐怖や不安を煽っている。ここでは主人公が”夢”を見るということが、この物語で重要であると気づかされる。シリアスが主体のように感じるが、もちろんユーモアもある。教師の人となりのくだりでは、あだ名から始まり人物像へと滑らかに進んでいく。新しい登場人物が出てくると、個性的な特徴が丁寧な描写で綴られていく為、覚えやすい。


みんなが分かる様なネタがさりげなく入っており、クスッとしてしまうところもある。しっかりとした世界観があって、そこに確かに生活をしていると感じることも出来る。また、状況や言動、心理など各描写についても丁寧に描かれているので、感情移入しやすく、主人公の状況や気持ちが想像のしやすい物語である。

二話目の戦闘シーンはとてもカッコいい。主人公の慌てぶりからの展開。この物語では、転校性がやって来ることが、主人公のターニングポイントとなっているように感じる。


【物語のその先を妄想】

なろうではレビューが400文字しか入らない都合上、一話に感想を書かせていただいております。四話まで読了。人類を守るのが目的の物語であり、あらすじにも主人公が転入生と出逢うことによって、真の平和を取り戻すため、仲間と共に戦い、いつか平和をもたらすヒーローとなるのではないかと思われる。

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