Brute ポラード様作

【あらすじ引用】

私立探偵 野地に舞い込んだ危険な仕事。内容はボディーガード。野地は無事、仕事をクリアすることができるだろうか。

危険な連中とのやり取りだけでなく、恋人との休息等を交えてみました。

いつもの作品と比べると、肩の力を抜いた感じの作品になったと思います。


【良いところ三点】

1*モノローグの構成が巧い

景色から、自身へそしてことの発端へ。流れるように視点が移っていく。

その中で、主人公の気質などもわかって来る。

探偵という職業の、良い面悪い面が明確でありそういう側面もあるのだなと思った。

仕事が成功するのが当たり前(クレームなどはあるとは思うが)なのが一般の職業。探偵に至っては、予期せぬ出来事で失敗することもある。しかしそれでも料金を請求しなければならないのは、探偵にとっても依頼者にとっても微妙なものなのだなと感じた。


2*心情が丁寧なのにも関わらず秘密に思える部分が多い。

このことにより、展開の予測が不能となる。謎が多く、主人公が情報を持っていても直ぐには明かされない部分も多いので、この先何が待ち受けているのだろうか? ハラハラドキドキさせる効果があると感じる。


3*探偵ものではあるが、アクションのような面白さがある。

主人公の受けた依頼の種類が捜査ではない為、アクション映画を観ているような感覚に陥る。追うドキドキ感と追われるドキドキ感は全く違うものなのだなと、改めて思った。臨場感のある物語である。

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