異世界に転生してステータスを開いたら(略)沖田ねてる様作
異世界に転生してステータスを開いたらキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 俺とステータスちゃんと行く土下座珍道中
【あらすじ引用】
海に落ちたら異世界にやってきてしまった冴えない社畜、相山(あいやま)ハヤト。
何はともあれ異世界に来た! ならばやることは一つだッ!
「ステータス、オープンッ!!!」
『それが人に物を頼む態度ですか?』
「ぎゃぁぁぁああああああああああああッ!!!」
『わたしは貴方のステータスです。気軽にステータスちゃん、とお呼びください』
ステータスはあったッ! あったけど喋ったッ! 個人情報表示システムが自我を持ってるとか前代未聞なんだけどッ!?
と、とりあえず見せてもらおうじゃないの……。
『氏名:相山ハヤト
性別:男性
年齢:二十八歳
状態:フルチン
取得スキル:ステータスちゃん』
どうしよう、自分の事なのに俺これ見ても何にも把握できない。
と思ったらいきなり化け物に襲われてッ!?
助けてステータスちゃんッ!
『土下座なさい』
ウッソだろお前ッ!? 必死に逃げ回りつつ生き残る為に何とか土下座をかます俺。
『……ま、この辺で勘弁してあげましょう』
ステータスちゃんがそう言うと、突如として俺の身体に異変が起きて……?
俺のステータスちゃんと行く、異世界ドタバタ冒険記ッ! ここに開幕ッ!!!
【良いところ三点】
1*発想が奇抜
ステータスが喋るところまでは、たぶん書いている人は沢山いるだろう。解説が音声だったり。
意志を持ち、アドバイスするというスタイルもいるとは思われる。しかしながら、ステータスの方が立場が強く、チートのように自在に操るとなるとなかなかいないのではないだろうか?
その上基本ステータス以外に料金がかかるというのは珍しいのでは? 自分のステータスなので。
2*ストーリーも奇抜!
異世界にて、一仕事(?)終えた主人公は、ステータスよりこの世界について説明を受けることとなる。世界についてはよくある話なのだが、それはこの物語の世界がというだけ。主人公は何と想定外の理由により、この世界に呼ばれたのだ。理由が個人的すぎて笑ってしまう。
ステータスが意志を持つことで、新しい可能性というものを提示しているように感じた。そう、発想は無限大ということである。
3*何というか、清々しい。
ここまで、お子様に見せられない物語も珍しい。良い子はこんなおとなになっちゃダメだよ!という注意書きをしたいほどのすがすがしさである。小説は読み手を楽しませるものではあるが、書き手も楽しんでいるのが一番。そういう意味でも、素晴らしいと思う。
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