お兄ちゃんは『妹が!』心配です(略)斐古 様作
【第二章 開幕】お兄ちゃんは『妹が!』心配です 〜 その兄妹オタクにつき、異世界でも幼なじみや原住民をも巻き込んで、自由奔放に逞しくも図太く生きる 〜
【あらすじ引用】
主人公の八尋(ヤヒロ)はとある休日に、年の離れた妹の陽菜子(ヒナコ)と共にゲームをしていた。
そこに陽菜子の家庭教師兼、二人の幼なじみの伊織(イオリ)がやってきていつも通り伊織の小言を聞きながらダラダラゴロゴロと過ごしていた。
そんな平穏な時間を過ごしていたそんな時、謎の少女Aが現れる。
「見つけました、勇者様!」
「ウチ、そういう系の血筋じゃないんで……」
丁寧にお引き取り願おうにも、手足をねじ込まれ、押し売りセールスマンの如く帰ってもらえない。
そして問答無用で渡された箱を恐る恐る確認すると、一通の手紙と共にゲームソフトが。
不審に思いながらも起動すると謎の魔法陣が現れ、気づけば見知らぬ世界の森の中に転移させられていて……。
異世界生活を続ける度に、八尋は変な敵には目をつけられるし、妹を取り巻く人々に振り回される。
そんなお兄ちゃんは、妹への心配を募らせる。
三人がこの世界に呼び出された本当の意味とは一体━━!?
八尋を中心に繰り広げられる、ヲタク兄妹と幼なじみ。そして異世界の住民である木の化け物やお人好しな神官、それにツンデレ半魔など、見た目も個性も様々な種族や住民たち!
これはそんな彼らの織り成す、ドタバタ異世界転移のシスコンファンタジー!!
……かもしれない。
【良いところ3点】
1*あらすじを読むと、ゲームをしているところから始まるのだろうかと想像してしまう。しかし、物語に入ると、転移後の状況から入る。冒頭一文は、とても分かりやすい状況を表しており、しかも”なんだんだ?何があったんだ?”と主人公と共に、周囲を見渡すような気持ちになれる。その後、現在に至るまでの説明が入るので、物語の流れととして入りやすく、好奇心を持続させる効果があると思われる。
2*この作品には主要人物が三人出てくる(これから増えるかどうか、未確認)。登場人物に大切なのは、個性と必要性であるが、想定外の事態が起きた時の三人の反応の違いにより、性格や行動の違いが見えてくる。三人の違いが分かりやすくとても良い。
3*展開の仕方がとても面白い。まるでミステリーのように、こうなった経緯が時間を遡り解かれていく。その後、冒頭に戻り彼らは現状を理解していこうとする。そこでまた、各登場人物の性格が出ていて面白い。先が気になる作品である。
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