咲夜。人の寿命が見える私と、来年までに死ぬ彼の話。 木立 花音様作
【あらすじ引用】
加護咲夜(かごさくや)、高校一年生。
彼女には、不思議な能力があった。それは、他人の寿命が〝年数〟で見えること。彼女には大きな未練があった。それは、寿命一年である事を知りつつ見過ごしたことで、とある女性を救えなかったことだ。
咲夜は高校の入学式の朝、屋上から空を見上げる男子生徒の姿を見かける。なんとなく視界の隅に入った彼、今泉京(いまいずみきょう)の寿命は──〝一年〟だった。
先輩が来年までに死んでしまう運命を変えられた時、私が背負った罪の十字架も下りるのかな?
次々現れる寿命一年の人物を救いながら辿り着いた世界で、ついに咲夜は彼の死の間際に直面する。
「先輩──!」
伸ばしたその手は届くのか──。
偽善か──それとも贖罪か。死神の目の使い方。
【感想】Part.10『寿命一年の親子』
なんとなく気になって選んだページ。ミステリーを書く先輩と、事件に巻き込まれていく?こととなる主人公。ここで感じるのは、あまり互いによく知らない者同士の空気感。
共通点が少ないうちは、会話に困るのも関わらず、話に詰まるとどうしていいか分からない感じになる。心情が丁寧に描かれており、共感できる部分が多い。
主人公は人の寿命が見えるという特殊な能力があり、ここで動きがあるの、だがその事について相手(先輩)に詳しく話すことが出来ない。確かに、こんなことを言ってしまっては”頭がオカシイ”と思われてしまいそうだ。どう答えたらいいものか迷う、そして当たり障りのない返答をしている。
いつか主人公は自分の不思議な能力のことを彼に話す時は来るのだろうか?
彼女はどのようにして寿命が一年の人たちを救っていくのだろうか?
続きがとても気になる作品だと感じました。推理部分もあり、とても面白いし興味深い。描写も丁寧で、表現、言葉選びもとても綺麗。
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