「トンネルの向こうの白い巨人」鈴木 桜様作

【あらすじ引用】

【3部構成30万字完結予定 現在:第2部クライマックス! 完結まで残り約14万文字】

2020年7月27日、通学途中のトンネルをくぐった先は、47年後の未来だった。

未来の世界では次々と襲いかかってくる白い巨人に街を蹂躙され、人間は地下に追いやられて暮らしていた。

そして、対白色巨大生命体特殊攻撃隊──通称『対白』──が陸上自衛隊内に組織され、『特殊隊員』と呼ばれる強靭な肉体を持つ人々が『対白兵器』を駆使して白い巨人から人々を守っていた。

タイムスリップを経た少女は『何故か』驚異的な身体能力と回復能力を手に入れてしまい、この果てなき戦いに巻き込まれていく。

幼馴染みで初恋の彼の息子、同じ境遇の仲間たち、守るべき人々……様々な出会いと別れが指し示す過酷な道の先に、17歳の少女が見出すものとは……。


【感想】第13話「共同戦線」

10話と迷い、こちらを選択。読みたい部分は沢山あるけれど。

ここで分かる、共同戦線が行える組織があること。共同というからには、普段は協力体制にはないという事だ。同じ目的を持ちながらも敵になるという事はありうること。目的とそれに付随する理由や考え方は違うという事なのかもしれない。ここで、能力の秘密について触れている。

この戦いに終わりはあるのだろうか?そもそも白い巨人は何なのか?この部分にはその事は描かれていないが、まだまだ秘密がありそうで興味深い物語だ。

主人公でもある少女は、タイムスリップ直後は自分の置かれた状況、運命を受け入れることは出来なかった。しかし、この部分を読むとあれから何があったのか、覚悟を決めているような部分も見受けられる。それが、例え逃げられないから立ち向かう、という選択でしかなかったとしても。

しかし、戦う覚悟と受け入れることは別なのかもしれないと感じた。

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