「素晴らしき愛をもう一度」桃丞 優綰(とうじょうゆうわん) 様作

【あらすじ引用】

障害のある七浪生の恋物語り。

医者になりたい主人公と現役看護師さんのお話です。

主人公はお金持ち。

ヒロインはミステリアス。

その二人が織り成す悲しくも前向きな話。


【感想】

障害を持っていることを心情部分(抽象的に?)で表現しているのが凄いなと感じた。

どんな障害なのか、詳しくは分からないが。不思議な構成。冒頭は心の風景なのか、夢なのか。それとも予見なのか。彼は、婚活パーティで、ある女性と出逢う。その女性の言葉によって彼は夢へ近づくこととなる。

二人の関係はとても不思議だ、ある時期まで主人公は彼女のことよりも夢を優先している。

何度かある質問に答えられないまま話は進んでいく。答えられないこと(時間内に)がどう関係していくのだろうかと、不思議に思いながら読み進めていくこととなる。その意味は、最後のほうで理解する。


前半と後半でガラッと変わる。

後半はデジャブなのか?と思ってしまうほどホラー感もあり、一層不思議な気持ちになっていく。前半で、主人公が知った彼女の事情。このあたりから主人公の気持ちに変化が起こり始めるのだろうか。最後は、彼だからこそ彼女を救えたのだろうなと思った。この先二人が幸せを掴めたらいいなと思える優しい物語だと感じた。

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