月詠の鏡と劔 大江戸月想奇譚 猫野たま様作

185 第六話 嚠喨(りゅうりょう)


185Pを読ませていただきました。嚠喨とは管楽器の音などが、すみわたっているさまという意味らしい。この話でタイトルが、どんな繋がりをしているのかまでは分からなかったが、全体的に和を思わせることと、時代物である雰囲気を大切にしていることが伝わってくる。ここで全体と繋ぐワード、”いきなり現れた自分”と、周りという対象物が存在することにより、このページだけを読んでも出てくる人物の人柄などがわかりやすい。どんな事情があったかは想像できないが、本来ならここにいるはずのない者に対し、彼らは手厚くそして歓迎していると感じた。それが裏付けられる内容であり、詳細も分かりやすく描かれている。ここではタイトルにある人物が出てくるのだが、その人物が周りから見てどのように特別なのかも分かりやすい。特にその時代らしさを大切にしていると感じられる”表現”や”言葉遣い”も、印象的。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る