2021’3/7新規作

「火鳥探偵社のKファイル」神崎あきら様作

廃病院に潜む影───2話


廃病院に潜む影より2話を読ませていただきました。事件自体も興味をそそるものであるが、何よりもまずは”親の愛情を奪われた6歳の男の子”の心情にリアリティを置いている作品だと感じた。言いつけを守れる、守れないには性格もあると思うが、この少年の場合はその場にいたくないという心理が働いて、言いつけを守れなかったのではないか。そこから物語は事件へと発展し、探偵は怪奇な事件として依頼を受ける。この一ページだけで、探偵たちの個性も充分に出ている。良いところでページが終わっており、続きが早く読みたいと思わせる部分も素敵である。ドキドキハラハラする物語だ。

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