【混沌譚4 蝋色の花】神乃 佳月様作

【あらすじ引用】

ティエラ教義学師のサカリアスとバシリオは、精神的に感応し合い共鳴状態にある伴侶であり、二人で一つのティエラ・ゲレロの称号を戴いている。

旅の途中で二人は野獣に襲われる隊商を助ける。隊商が運ぶ荷の中には、依存性の低い麻薬成分を含む「カレンドゥラ」という植物が含まれていた。

裏にカレンドゥラの栽培と販売を行う先住民組織ヘルミナシオンの利権を奪おうとする、都市人犯罪組織ソムフェールの暗躍があるのではないかと二人は疑う。

隊商の一員に元ヘルミナシオンの若手幹部、ウィルフレドがいた。ウィルフレドとヘルミナシオンの現首領トリスタンの間にある、愛憎に満ちた過去を解きほぐしながら、二人は事件の解決に当たる。


【感想】

第二節 2数字制なので神のお告げで決めてみた(嘘です)この物語は情景、状況描写などがとても丁寧な為、途中から読んでも今何をしているところなのか、という事が分かりやすい。ただ途中から読むと名前では性別の判断のつかない人もいる。しかし、性別はあまり関係ないのかも知れない。考えようによっては多様性が当たり前になったのちの世界にも感じる。例えば妻は元々女性を指していた言葉ではないというのを読んだことがある。男女で伴侶という先入観がモノの考え方を難しくしているのでは?と考えさせてくれる。内容は親しい者たちの語らいなのだが。

是非あなたもお手に取られてくださいね。

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