【「バレンタイン・デイ(ズ)」】木立花音様作
【あらすじ引用】
20歳になった主人公、楠恭子(くすのききょうこ)が荷物を片付けている時に出てきたのは、高校生の頃につけていた日記帳。ページを捲りながら、懐かしい日々に思いを馳せる彼女。しかし、そこに綴られていたのは、決して楽しい思いでばかりではなく──。
平穏で。穏やかで。けれど、なんの代わり映えもしない平凡な高校生活を送っていた恭子の日常は、三年生に進級した時のクラス替えで、片想いだった相手──福浦晃(ふくうらあきら)と同じクラスになった事で変わり始める。
やがて晃の友人である容姿端麗な美少女、立花玲(たちばなれい)を交えたトライアングルは、様々な軋みを生みだしながら季節をこえていく。そんな中、悩みに悩んで一念発起。卒業も間近となったバレンタインデーの日、遂に恭子は晃への告白を決意する。
しかしトライアングルの軋みは、この時既に限界を迎えようとしていた──決戦の日は、バレンタイン・デイ(ズ)
【感想】
報復というのが気になりP14を拝読。嫉妬にはいろいろあるとは思うが、ちょっとこれは怖いなと思った。大人になると、世界が広がり世間体というもの、自分の立場などを大切に思うもの。なので、こういう形で突っ走れるのは、若さゆえなのかなと感じた。もちろんモチーフが高校生なのでそこにリアリティを持たせようとしているのだろうなと思った。モテたことのない人の、告白されたなら?については考え方、心情は共感が得られると思う。自分が真剣だからこそ、相手の気持ちを考える。もし、真剣な恋を体験していなかったら、こんな風には考えないだろうと思った。
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