【「ふたりぼっちの死霊術師」】 水野ぴえろ様作
【あらすじ引用】
この世にある全てのものは世に出回り、認知されることで初めてその存在意義を得る。誰も見向きしなければ価値はない。誰も見向きしないものには価値はない。
そのような考えを持つ中学三年生の少女「足立灯」は常に孤独だった。平凡過ぎて誰も構ってくれない人生を過ごしているが故に、自分の無価値さに苛まれてていた。
無価値である故に発生した「価値がないものは存在してはならない」という脅迫概念やかかわりのない人生から生まれた孤独から逃れる為に、灯は自殺の名所から飛び降り自殺を図った。
しかし、すんでの所で彼女を助けたものがいた。
――そんな彼女を助けたのは半透明の幽霊だった。
孤独のまま死んだ幽霊は今まで何度も自殺するものを救おうとしてきたが、実体のない体ではそれは不可能だった。そんな彼が唯一救えたのは足立灯だった。
何故灯だけを救えたのか。幽霊はその答えを探し、彼女の孤独を消し去ることを誓い、行動を共にする。
その答えとは、灯たちにかかわりのある「こころ」の問題だった。
こころとは何か? 抽象的で答えのない問いに彼女たちは答えを見つけ出せるのか。
この物語は孤独な少女と幽霊が手を取り合って、こころを駆使して戦い、養いながら、それぞれの答えを見つけ出す現代ファンタジーである。
【感想】
真実への旅路と言う言葉に惹かれ、いきなりP37を拝読させていただきました。ここには、主人公の心情が細かく描かれており、恐らく一人だった今までと二人ぼっちになったのちの違いについてが語られています。
あらすじのお奨めの層【日常に疎外感を感じている人】という部分がとても気になり輪の中の孤独というものを感じている方は意外と多いのではないだろうか?と思いました。
そういう意味でも、現代社会にとってもフィットした作品だと思います。
是非あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?
仮に沢山仲間がいなくても、たった一人仲間がいるだけで世界は変わる。
**
P60を指定されました
このページは、前の部分からの盛り上がりにより真価を発揮する。場面というのは、ちゃんと意味があって構成されているもの。たしかに、一つの成長ではあるがもし、この部分だけで表現するのであれば、冒頭にもう少し必要。ただし、この物語はP60から読むわけではない。
つまり、ここに来るための道のりがP59あると考えられる。主人公はここに辿り着くまでに色んな経験をし、なおまだ人として成長できるという事。その道のりは決して平たんでは無かったはず。一つ一つ向き合い、乗り越えてきたのであろう。あなたも読み進めるうちに主人公と共に成長しているに違いない。
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