第5章 マイアミ面談
第43話 宮津精密(マイアミ)との面談に向けて
次の日の朝、さっそく小巻から電話がかかってきた。
『どうだった?昨日』
「おかげさまで、プレゼンもしっかり理解してもらえたよ。次は実際に宮津精密に合いに行く段取りになりそうね」
『おおー、やったね。よかったね』
「ありがとう」
(さー、やる気がわいてきたぞー)
真奈美は早速、宮津精密との面談資料について思考を巡らせた。
(……うーん、社内資料は慣れているけど、社外への説明資料となると……)
「中野さーん」
真奈美はMA推進部で雑務周りを引き受けている中野に声をかけた。
「……ああ、それなら部門フォルダに過去のプロジェクト資料がまとまっているから、適当なのを見てもらうと良いと思いますよ」
「ありがとう。アドレス教えてもらえる?」
「はい、メールで送りますね。あと、パスワードは各プロジェクトごとに違いますので、パスワードリストの場所も送りますね」
そうして、真奈美は過去のプロジェクトの資料フォルダをあさり始めた。
(ふむふむ……やっぱり、ここの部署の人たちの資料ってすごいわね。とてもカラフルでキレイ。統一感はゼロだけどね)
コンサルや投資銀行出身者が大半を占めている。みんなそれぞれ、若いころからプレゼン資料作りやプレゼン実施をメイン業務の一つとしてきたキャリアをもっているので、社外向け資料作りはまさに本職に近い。
(社内向けのフォーマットなら得意なんですけどね……ま、見よう見まねで頑張ってみますか)
真奈美は直近の資料ファイルを拝借し、編集作業に着手した。
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