第55話◆平穏な日常

「はい、出来た」

「ふあああ…ありがとうございます!」


 目の前で華やかな柄が施された自らの爪を見て、少し幼さの残る若い女性が頬をピンクに染めて、歓喜の声を上げるのを、俺は上機嫌で眺めていた。

「すごく可愛い! ありがとうございます!」

「こちらこそ、お買い上げありがとう、また来てね」

 ひらひらと、その女性に手を振る。


 今日は週に一回の、パッセロ商店に売り物を納品する日。

 季節は、雨の多い時期は終わり、暑い季節へと移り変わっていた。俺が王都を出てから四ヵ月が過ぎていた。

 最初はポーションだけだったのが、今では香料を使った香りの良い手の手入れ用の軟膏"ハンドクリーム"と、樹脂を特殊な薬剤で薄めて花弁で色を付けた爪のコーティング用のポーション"マニキュア"、そして軽い防毒効果を付与したミサンガを取り扱ってもらっている。

 いつの間にか売り場の一角に、俺のコーナーが設けられていた。


 ハンドクリームとマニキュアは、前世の記憶に残っていた物を模した物で、名称もそのまま使っている。どうやら他に同じような物が無かったようなので、商業ギルドには俺の名前で登録した。


 マニキュアはともかく、ハンドクリームが無いのはちょっと意外だった。肌荒れ用の軟膏などは存在するが、手だけを専用とした物は登録になかったので登録しておいた。

 よく考えるとポーションで外傷が治る世界だから、庶民の間では日頃から手の手入れをする習慣はないのかもしれない。貴族は知らない。アベルとか男のくせにどっかのお嬢様みたいな綺麗な手してるから、お貴族様は何か優雅で豪華な美容方法を行っている様なイメージを勝手に持っている。


 そんなわけで、手荒れはポーションでも治るのだが、傷ついて治してを繰り返してると、人間は生き物なので、その繰り返し直した部分は"強く"なっていく。つまり皮膚の表面が分厚くなって手の表面が固くなってゴツゴツしてくる。表面がゴツゴツしてしまうと肌の色はくすんで見えるしね、やっぱり日頃の手入れは大事だと思うんだ。


 手の日頃の手入れ目的で売り出したが、買って行く人はどちらかと言うとその効果より、香りのよい軟膏というところに興味を示してる感じだ。最初はそれでいいと思ってる、使ってるうちに効果が出て使い続けてくれたらいいかな。


 この国は、生産者の権利を守る法がしっかりしていて、開発した商品を登録料を支払い商業ギルドに登録しておけば、真似をされた時に開発者の権利を主張でき、使用料を請求することができる。

 以前にも何個か、前世の知識を利用して作った物を、アベルに言われて商業ギルドに登録している。登録している間は、毎年登録料は掛かるが、守られる売り上げや権利の使用料を考えるとプラスになる物は登録しておく方がよい。需要が飽和したり、上位の物が出るなどして、登録のメリットが無くなって来た時は、登録を解除して権利を手放してしまえばいいだけの話だ。

 もちろんこの権利は他人に譲渡することも出来るし、登録者が死ねばその身内や身元引受人に権利が移る。身寄りがない場合は権利はフリーとなる。そういう事情もあって、時々開発された物の権利をめぐって、血生臭い事件に発展することもある。



 以前五日市に参加した時に、マニキュアの試供品を渡した女の子が、お友達に広めてくれて、最初はそのお友達がパッセロ商店を訪れ、そこから芋づる式にピエモンの裕福な若い女性の間にじわじわとマニキュアの噂が広まってるようでありがたいことだ。

 裕福な女性の中には、商家の奥様やお嬢様、中には冒険者もいたらしく、彼女達が周辺の町でも宣伝してくれたようで、時々他の町から来てくれる人も現れるようになった。

 女性の噂話ネットワークすごい。


 毎週"獣の日"の開店前に商品を届けていたのだが、ある日、たまたま開店と同時に来店して、ハンドクリームとマニキュアを買ってくれたお嬢さんと鉢合わせして、サービスでマニキュアの使い方のレクチャーがてら、爪に簡単な模様を描いたらとても喜ばれた。


 それ以来、獣の日の開店時間に合わせてパッセロ商店の店頭に、爪に模様を描いて欲しいお嬢さん方も来るようになったので、納品のある獣の日の午前中はパッセロ商店の店頭で、ハンドクリームとマニキュアを両方買ってくれた人に、サービスで爪にマニキュアを塗って簡単な模様を描いている。


 ちなみに俺が作っているマニキュアは、ある針葉樹の樹脂をスライムに食べさせてそのスライムゼリーを、トロルの脂肪から作った薬品で薄めてから、染料になる花の花びらで着色した物である。

 ちょっと手間がかかるが、レシピを知っていれば俺じゃなくても作れる物だ。


 トロルとはゴブリンやオークと同様の亜人種の魔物だが、肉食性で知能が低く攻撃的な性格をしているので、よく冒険者ギルドで討伐依頼が出される魔物の一つだ。噂では小型でおとなしい種のトロルも存在するらしいが、俺はまだそういった感じのトロルに遭遇したことはない。


 ただマニキュアその物より、マニキュアを塗る為の刷毛が蓋の内側に付いた小型の容器を用意するのが難しく、ちまちまとポーションの容器を改造して自作してるので、週に五から十個程度しか作れない。仕方ないので若干割高で販売してるのだが、毎回納品の日の午前中には売り切れてしまう。


 瓶の生産が追い付かないので、リピーターの人は空になった容器を持って来れば、割引して売るという方法を取っている。持って来てくれた容器と刷毛を洗浄して再利用出来るように、容器と刷毛には劣化防止の停滞効果が付与してある。

 これもマニキュアが割高になってしまった原因なので、空になった容器を持って来て貰えたら、お手頃価格で売る事が出来る、

 なお俺自身は魔法が使えないので、洗浄は魔道具でやるか、浄化魔法をキルシェかアリシアに掛けてもらっている。

 彼女達は生活レベルで使う簡単な魔法は使うことが出来る。べ、別に羨ましくなんかないんだからね!!!


 この容器の問題は、進行形でアベルに相談中で、アベルが贔屓にしてる商人にマニキュアの製法を教えて、製造を許可する代わりに、マニキュア用の刷毛付きの容器の量産ができないか交渉して貰っている。近いうちに商談で王都まで連行される予定だ。


 マニキュアは売り切れてしまったが、爪にマニキュアを塗って模様を描くだけでもやって欲しいって人もちらほらいるので、納品の日の午前中だけ、パッセロ商店の店舗の片隅にスペースを借りて、銀貨五枚ほどで爪のデコレーションを請け負っている。

 思わずそれ用の薬剤と染料、塗る為の筆や針、ピンセットまで作ってしまったら、なんか絵画道具みたいになってしまった。

 前世の記憶でもそんなお店あったよな? ネイルサロンだっけか?


 前世ではちょっと絵を描いた事もあったがセンスはほぼ皆無で、今世は田舎に生まれてその後冒険者になった俺に絵心なんかあるわけもなく、ちょっと不安だったがそこは器用貧乏のギフトのおかげで、ちょっと練習したらなんとか見れる物になった。ありがとう、器用貧乏さん!!


 このネイルサロンもどきのせいもあって、獣の日の午前中のパッセロ商店は、女性の来客が多い。

 店員も女性二人だし、とても華やかだ。そんなとこに、多少小綺麗な服で来てるとは言え、むっさい冒険者風の俺が混ざるのは、少し肩身が狭い。でも、目の保養にはなるので、毎週獣の日にパッセロ商店に来るのは楽しい。


 暑い季節になってきたので、自分の快適の為にも場所代代わりに、冷却を付与した魔石を嵌めた魔道具を店舗の天井付近に取り付けさせて貰った。これで店舗内は多少涼しくなって快適である。

 前世に暮らしていた国の暑い季節よりはマシだけど、暑い空間に籠りっぱなしだと体にも商品にも悪いしね。それに店内が快適な方がお客さんも長居してくれるし、売り上げもあがるはず。


 最後のお客さんを手を振りながら見送って、週に一回のパッセロ商店の俺のネイルサロンもどきは終了。

「今日も場所貸してくれてありがとう」

「いえいえ、こちらこそグランさんがいる日は、お客さん増えて売り上げも上がって、助かってます。お店が涼しくなる魔導具も作っていただいて、本当に助かってます」

「何なら、もっといらしてくれてもいいんですよ?」

「そうそう、グランさん来た日のお昼ご飯は、グランさんの料理のレシピ教えてもらえますからね」

 キルシェはすっかり俺の料理を気に入ってくれて、最近ではよくキルシェに料理を教えながら一緒に作ったりもしている。ボーイッシュで小柄でちょこまかと仕事する姿は小動物のようなので、小動物を餌付けしたような気分になってとても可愛い。

「じゃあ、お客さんが途切れてる間にお昼ご飯にしようか?」

「そうしましょう」

 アリシアがカウンターを出て、店の入り口に掛けてある札を"準備中"にかけ替えようとした。


 その時、一人の中年の男が店内に滑り込んで来た。

「こちらで爪に塗るポーションを売ってると聞いて来たのだが、あるだけ全て売って欲しい」

 在庫の数も聞かずに全部売って欲しい? 買い占めか? とは言えもう店売り分の在庫はないのだが。男の意図を勘繰っているとアリシアがやんわりと断りを入れた。

「申し訳ありません、その商品は売り切れてしまいまして、来週まで入ってこないのです」

「そうか、ならば来週入って来る分を全て予約させてくれ」

「それは……」

 めんどくさそうな客だったので会話に割り込むことにして、ネイルサロンもどきをやっていたスペースから立ち上がった。どうせ作ってるの俺だし俺が交渉したほうがいいだろう。


「俺が代わろう。アンタそのポーション買い占めてどうするんだい? 家族や知り合いに配るのかい?」

「なんだ、君は?」

 ラフな格好をしているが、どうみても商人には見えない俺を、男は物色するように見る。俺は、アベルやラトより背は低いが、それでも平均よりは背は高いし、冒険者として鍛えてるので筋肉のついたガッチリとした体格をしている。


「こんな小さな店に用心棒がいるのか? さすが珍しい物を売ってるだけはある」

 こんな? 男の発言に不快感が湧いて来た。

「いいや、アンタが探してるポーションの製作者だよ。で、なんで買い占めたいんだ?」

「な!? 君が製作者だというのか? だったら、その爪に塗るポーションをあるだけ売ってくれ、いやうちの店に全て売って欲しい」

 ああ? なんだこいつは!? よその店の中で取引先を乗り換えろとか平気で言うのか!?

「悪いが、あれは容器と刷毛を作るがめんどくさくて量産できない。この店で売るだけの数しか作れない」

 遠まわしに「お前とは取引しねーよ」と言う意思表示をした。

「容器と刷毛? そんな物うちで用意するから、ポーションの中身だけでいいから売ってくれ」

「いいや無理だね? あれは特殊な薬品を使っているから、専用の容器と刷毛じゃないと爪に塗る事ができない」

「では、その容器と刷毛の作り方を教えてくれたらこちらで手配しよう」

 は? それは商業ギルドに登録してるっちゅーの。なんだこの上から目線おじさん。


 マニキュアは空気に触れると短時間で乾き、水では落ちない素材を使っている為、専用の刷毛を使わないと刷毛についたマニキュアが固まって、すぐに刷毛がガチガチになってしまう。だから容器の蓋に刷毛が取り付けてあって、使ってない時は刷毛はマニキュアの中に浸かっている状態になっている。

 前世のマニキュアの容器は理にかなってて使いやすかったので、それを真似た物を作って使っているが、あの形状を考えた人はすごいと思う。

 元は俺が考えた物じゃないんだけど、アベルにせつかれたので、マニキュアと合わせて商業ギルドに登録してある。


 魔力を含む木の樹脂から作った物なので固まってしまうと、溶かすのは専用の薬剤を使わないといけないし、それが刷毛だとかなりめんどくさい。原料が魔力を含んだ素材を使っている為、完全に固まってしまうと浄化の魔法でも少し時間がかかる。

 故に販売する際は、刷毛が固まらないようにした容器を使わなければならない。これがめんどくさくて量産できないのだ。


「それは出来ないな、あのポーションは中身も容器も商業ギルドに登録済みだ。その容器も、他の商会と交渉中なのでアンタのとこに教える事はできない」

「な、他の商会とはどこだ!? うちは領都ソーリスでも一、二を争う規模の商会だ、それなりの金は出す」

「交渉中なので詳しい事は言えないが、王都の商会と交渉中だ。もちろんそれなりの後ろ盾も付いている。俺は職人だから商人同士の詳しいことは分からないがどうしてもというなら、そちらの名前を出して先方に交渉してみるが、そろそろ名前を教えてくれないかな?」

 軽く威圧しながら、中年男を見下ろした。これでも一応Bランク冒険者なので本気で威圧して、粗相されるとキルシェ達に迷惑かかるから、野良犬追い払う程度に軽くだ軽く。

 ついでに、王都の商会と交渉中なことと、ある程度の権力――貴族の後ろ盾がある事をに匂わせておく。貴族のアベルに王都の商人との交渉ぶん投げてるので嘘ではない。


「ま、また来る…!!」

 あーあ、名乗らず帰っちゃったよ……。まぁ、ソーリスで一、二の商会っつたら限られてくるし、あんな交渉下手なやつのいる商会ならすぐ特定できそう。でもめんどくさいしその特定作業、アベルに丸投げしちゃおうかなぁ。


 男が出て行った扉を閉めながら、看板を裏返して閉店中にする。

「助かりました、グランさんいる時でよかったわ」

「むしろ俺のせいで変な奴引き込んだようで悪いな、また何かあるようだったらすぐに言ってくれ。俺が対応するよ」

「はい、でもああいった方の対応は私の仕事なので、グランさんがいない時にも対応できるようにしておきます」

「ああ、でも無理はしないようにな? 俺も納品の日以外もたまに立ち寄るようにするよ」

「ありがとうございます」

 アリシアはおっとりしてるようで、意外と気の強いところがあるというか、商売に関してはストイックな感じがするので、無理しすぎないか少し心配だ。しかし、ああいった輩はまた来るかもしれないしな。


 先ほどの男、名乗らず買い占めようとしたところを見ると、転売目的だった可能性が高い。買い占められて、不当に値段を吊り上げられるのは、俺の本意ではないし、作れる数が限られてるからこそ、喜んで使ってくれる人の手に手ごろな価格で買ってもらいたい。

 それに全く関係ない輩の儲けになるのも癪だ。うん、やっぱさっきの男は身元特定して、あそこの商会とは取引しないようにしよう。


「なんか感じ悪い人でしたねー、商人なのにあんな交渉の仕方じゃ、まともな取引先には相手にされなそう」

「あれは、自分より上の立場には媚びるタイプじゃないかな? 反対に下だと思ったらとことん見下してくる、ああいった輩はほっといても自滅するから、気にすることはないさ」

「ふふ、そうですね。グランさんが追い返してくれてスカッとしました」

「いや、俺もちょっとムっとしたから、大人げなかったかなって。だが、アイツの商会は特定したら、絶対取引しないことにしよう。一度偵察にソーリス行ってみるか」

「あ、じゃあ次の仕入れの時にうちの馬車で一緒に行きませんか?」

「お、いいね。じゃあお言葉に甘えて相乗りさせて貰おう」

「やったーーー! グランさんがいるなら途中でドラゴンが出ても大丈夫そうですね」

「いや、普通に考えてドラゴンは無理だから」

 アベルだったら指パッチンで何とかしてくれるかもしれないが。






 最近、パッセロ商店に納品に来た日は、こうして店の片隅でネイルサロンもどきのようなことして過ごし、昼食はキルシェ達と一緒にするという流れが多くなっていた。

 そしてキッチンを借りてナチュラルにキルシェと一緒に昼飯を作っている。いつの間にか俺用の、ちょっと可愛い感じのエプロンまで用意されている。どうしてこうなった。


「今日はカペウリのミートソース掛けだ、マリンさんのも用意してあるよ。パッセロさん用のはカペウリとロック鳥のスープだから持って行ってあげて」

 マリンさんとはキルシェとアリシアのお母さんだ。長い間体調を崩して寝たきりだった、パッセロさんにつきっきりで看病していたが、最近パッセロさんの体調が快方へと向かい始めたので、少しずつ家事と店舗に復帰し始めている。


「ありがとうございます! とーちゃんもかーちゃんもグランさんの料理美味しいって、いつも言ってます。ちょっと持って行って来ますね」

「そりゃよかった」

 パタパタとキルシェが料理を持って両親の部屋へ向かった。


「カペウリですか? この辺りだとあまり見ない食材ですね」

「そうなんだ? たまたま種持ってたから、うちの畑で作ったやつだよ」

 アリシアと他愛のない会話をしながら、皿に料理を盛っていく。


 カペウリとは、人の頭ほどの大きさの黄色味がかった長細いウリ科の植物の実で、皮を剥いだ果肉部分は茹でると細い麺のようにほぐれ、麺類の代用に使える食材である。

 今回はそのカペウリを塩ゆでした物を麺の替わりにして、グリーンドレイクの挽肉とトマトで作ったミートソースを掛けて、ミートソースパスタ風にしたものだ。あっさりしたカペウリと、濃厚なグリーンドレイクの挽肉のミートソースで、ちょうどいい食べ応えの組み合わせだ。


 カペウリは丁度今の季節が旬の作物で、あっさりしているので暑い時期で食欲がなくても食べやすい食材だ。幼女三姉妹の加護のおかげで、うちの畑でスクスクと育った物だ。


 食卓に料理を並べていると、キルシェが戻って来たので、揃って席について食事を始める。

 なんだかすっかり、パッセロ一家に馴染んでしまった感がある。キッチンも使わせてもらってるし、調味料や食材も使っていいと言われている。食材を使わせてもらった日には、代わりに他の食材を置いて帰っているが、いいのか、それで!?


 俺みたいな、ぶっちゃけどこの馬の骨かわからないような男が、個人宅に上がり込んで若い女の子二人と普通に食事してて大丈夫なのか!? と少し不安になる。

 いや、何もやましいこと考えてないけど。



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