読み始めてすぐにお話に惹き込まれました。
少し前の時代背景が丁寧に描写されており当時の日本の景色が目に浮かびます。エアコンの無い時代に蚊帳で過ごす熱帯夜…彼女との情事…。とても文章がお上手で夢中になりました。
主人公は売れない童話作家。原稿用紙を前に書けずにただ座っている…。プロの方でもこんな日もあるんだろうな…と思うほど主人公の切羽詰まった状況がリアルです。
また、主人公を取り巻く環境がとても丁寧に描かれており、彼女、家族、出版社の方々との関係がよく分かります。彼らの会話がテンポ良くまた主人公の心情もリアルです。
いよいよ死紙が出てきたところで、これからどんな展開を迎えるのだろうとすごく気になっています!面白くてとてもオススメの作品です!
連載中の作品ですので、今後の展開を楽しみにレビューとさせて頂きます。