第15話 新たな仲間の加入!

 セレスに、ステータスカードを返した。彼女はパンパンに膨らんだお腹を満足そうにさすっていた。よっぽどお腹すいていたんだな、と同情してしまう。

 ・・・まぁ、色々聞きたい事があるのは確かだった。少し、謎が多過ぎる。

 でも、これ以上過去を掘り下げるのはうんざりだった。ルヴィもセレスも、恐らく説明するのも面倒な過去を持っているのは明らかだ。俺も元奴隷である事を知られたくも無いし、詮索する事そのものをやめる事にする。

 とにかく、今俺達は、目の前にいるこの子の衣食住を提供する事が使命であるように思えた。聞いても仕方無い事は後回しだ。


 「・・・セレス。パーティに加入してくれるって事でいいんだな?」

 「もちろんです!」満面の笑みで頷く。ああ、可愛い。ヤバい。守りたい。

 「有難う、よろしく。」


 ―――こうして、セレスがパーティに加わった。


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