第2話 EUKO
ばっ!
ポータルを出るとそこは広い高原だった
女神によるとカナダのバンクーバーらしい
ここに 対UMA連邦『
と言われたものの一体何処にあるのか
さっぱり見当がつかない
突然近くの草むらからゴソゴソと音が鳴った
「ヘビィ!?」
西賀は大のヘビ嫌いだった
???「違う違う。勘違いしないで欲しい
僕はEUKOに所属している人間、ジョブなのサ!」
ジョブはそう言い終わると同時に草むらから勢いよく飛び出した
男性かと思ってたら迷彩服を着ている女性だった
案外美人だ
「君!きっと再転送者だよネ」
「な、何故それを!?」
「だって僕も再転送者だもん そうゆうのなんとなくだけど分かるのサ(ま、ポータルから出てきたの見ただけなんだけど)」
「・・・君はどんな能力を持ってるの?」
「ふふっ それは基地に入ってから伝えようかナ♡」
ジョブはポケットの中からボタンを取り出しそれを押した
すると地面が一瞬歪み、そこになかったはずの地下室への扉が現れた
「今のどうやったの!?すげぇ!」
ジョブはテキパキと鍵を開けた
「よし!入ろう“同士”よ」
地下室の、扉こそは汚かったが階段はとても綺麗に掃除されていた
階段はかなり長い
降りているとジョブが僕に質問した
「君の能力はどうなのだい?」
「僕は・・・確か『バックパック』っていう能力で
四次元ポケットみたいに何でも自分の手の中にしまえる感じですね」
「へぇ〜じゃあ荷物の運び出しは全て君に任せようかネ(笑)」
そうこう話しているうちに
前に大きな扉がある部屋に着いた
ジョブが扉に近ずいて暗号?を唱えた
「EUKO 003」
すると大きな扉が音を立てて開いた
「は〜い ジョブが再転送者捕まえて帰って来たヨ〜」
???「おっ!新人さん?おつかれ~」
ん?今の声どっから聞こえた?
中性的な声だ
男性か女性か分からない
「なぁ シイこれどうすればいいノ?」
シイ「『これ』とか言うな物じゃあるまいし
・・・まぁ団長戻って来るまで待ってればよくね?」
「おやおやすいません あまり日本語に慣れてなくテ」
どこを探してもシイの姿は見当たらない
「あっあのシイさん?って今どこに居るんですか」
シイ「私ならいま君の目の前にいるぜ」
??????????????????????
「おっと説明が遅れたな 私の名前は
特殊能力は『視認不可』だ
『見た』という事実を認識出来なくなる
・・・まぁつまり見えないっていうことだ
いずれ『見える』ようになるから安心しろ」
シイ「そういえばジョブはもう自己紹介したのか?」
ジョブ「少しだけネ、じゃあ改めて自己紹介するね
私の名前はジョブ・クリスティアーノ 特殊能力は『
RPGとかであるような職業にいつでも変更出来るのサ
攻撃から回復までなんでも出来るヨ〜
これからもよろしく!!」
何だか個性的な奴らだな…
この流れだったら自分も自己紹介しないとまずいか
「僕の名前は西賀光です 特殊能力は『バックパック』四次元ポケットのように様々な物を取り出せます よろしくお願いいたします」
シイが大声で言った
「Hahaha!!そんな固くならなくていい!何せもう私達は同じ目標に向かって進む“同士”だからな!」
心が暖かくなった
その後は色々な話をした
シイは再転送者じゃなくてたまたまこの能力が発覚した時スカウトされただけらしい
ちなみに団長はイケメンらしい
突然西賀にある疑問が浮かび上がった
「皆さんの出身地ってどこですか」
シイ「私は中国だな」
ジョブ「私はここ!カナダだヨー」
「じゃあなんで日本語を使っているんですか?」
シイ「ここの歴史ってかなり古いんだよな
昔とてつもなく賢いUMA『太歳』が現れてな今まで使っていた英語をすぐ覚え、危うくEUKOの情報が筒抜けになるところだった。その時の団長はその事態を回避すべく複雑で難しい日本語をEUKOの言語としたんだ。まぁ私は翻訳機を喉に装置して日本語を喋っているがな」
ジョブ「私は無理やり自力で覚えたけどネ〜」
シイ「それとついでにEUKOについて説明するか
EUKOは特別秘密主義だから絶ッ対に外に漏らすなよ
EUKOは今6人で組成されている組織だ」
ジョブ「私は3番目だヨー!」
あぁだから「1003」と言っていたのか…
シイ「EUKOがモットーとしていることがある」
すると近くのポスターが突然浮いた
シイ「はい これな」
そのポスターには
身が朽ち果ててもUMAから人類を守れ
という文が書かれていた
ジョブ「やっぱりこれ直球過ぎてダサくね?」
シイ「分かる」
バーンッ
突然扉が大きな音を立てて開いた
???「誰の文章力がないって?」
ジョブ「団長!お疲れ様ネ」
シイ「お疲れ様です」
団長「? 誰だこの冴えなさそうな男は?」
いくらなんでも酷すぎないか初対面なのに
ジョブ「私が連れてきたネ UMAキラー持ち
で特殊能力は『バックパック』結構使いやすそうネ」
団長「あぁ 失礼した私はハンネ・シトロン
ハンネと呼んでくれ
特殊能力は『
ハンネ団長は、金髪の蒼眼で鼻が高い
アニメに出てくる理想のイケメンみたいな人だった
ハンネ「どうやら再転送者のようだな」
西賀「なんで分かるんですか?」
ハンネ「解析にバフをかけただけだ」
ハンネ「そういえばEUKOについてもう説明したのか?」
シイ「はい、まぁEUKOが日本語を使っている理由とか少しだけですけど」
すると突然ハンネは空中で何かをつまんだ
恐らくシイを摘んだのだろう
シイ「イダァイ"イイ!!」
ハンネ「何でまだ再転送者と確定出来ていなかったはずなのに機密事項を話したのだ!」
シイ「す、すいません」
ジョブ「ドンマイ(笑)」
ハンネ「連れてきたのはジョブ、お前だろ
団長になにも言わずに連れてくるような奴、お前しかいないからな」
ジョブ「ギクッ」
ハンネ「もうこんなことするなよ」
シイ&ジョブ「はーい」
中々怖かった
ハンネ「じゃあEUKOについての詳しい内容は私が教えようか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます