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もしかすると冬になることに怯えているかもしれないが、それはどの季節に対して抱き得る感情で、しかもひどく感傷的だ。


冬について貴方がどんな思いを抱くのか私はとても興味がある。春や夏や秋よりもね。


空は鈍色だし、体は冷えるし、太陽に当たる機会が最も低いだろう。


だが、最も想像力が働く。気づかなかった自分への変化に気づきやすい。

こんなのは私の主観だ。読まなくていい。



何を言いたいのか、なんて思わないでくれ。


そうだなぁ、枯れ木に何を想像する?

空っぽが押し寄せる心に何を埋めていく?

凍った地面に何を思う?

降る雪に誰を思う?

北風に何を伝える?


体が屠られるぐらいの別れに何が出来ると思う?

何もできやしないのさ。

社会だとか、国とか、人とか、言語とか、

そういうものを読んでみるといい。

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