2.街のうたた寝
僕は電車の眠るところをみた。
血の廻りがまたひとつ止まった。
無人駅だったらもっと緩やかに眠るのだろう。
世界は眠れない。眠らない世界を作ったから。
夜が更けても誰かが起きている気がする。
夜に浸る心地よさは身近な非日常がゆえに。
千鳥足な自転車で帰るのにちょうどいい。
雨上がりの交差点は拡散した街灯が綺麗だ。
いつもかけたくなる曲がある。
僕が主人公のRPGを想像して、いつもよりかっこよく立ってみる。
漕ぎ出しはもちろん立ち漕ぎで。
夜中の妄言 苫井 @i_life_kannsenn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夜中の妄言の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます