PEACE
蒼く澄んだ青空
黒ずんだ雲は汚してく
金属と煙の匂い
赤く染まった地面
ガラクタだらけの街
何もなくて
何もできなくて
どうしようもなくて
ひとり暗闇に落ちた
どこかで音がした
レクイエムが響いていたのに
桜のように散ってしまった
残ったのは煙の音
一羽の白い鳩
デイジーをくわえて
曇り空へと飛び立った
必死になって飛んでいた
美しさはそこにあった
何もなくて
何もできなくて
どうしようもなくて
こんな
ごめんなさい
ねえもうやめよう
パンドラの箱を閉じよう
優しく甘い夢を見よう
未来のために寝よう
愛すべき者たちよ
おやすみなさい
独り行く 銀孤 @13111512
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。独り行くの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます