926. 二日目、昼
僕は
一体どこに行ったのでしょう?
『帝! ここにおられたのですね!』
「はい。なにかありましたか?」
『カイザー様の元へと急に邪竜の
「なんですって!?」
僕が取り逃がした3匹がこんな奥深くまで!?
一体どうやってこんなところに?
いえ、いまはそれどころではありませんね。
カイザーの援護へすぐに向かいましょう。
僕は一気にカイザーの元まで駆けつけましたが、カイザーも多少の怪我を負っているもののまだまだ余裕がありそうです。
ただ、邪竜たちはもっと余裕がありそうですが。
「カイザー! 助けにきましたよ!」
『ありがたい! では、反撃と移ろうか!』
僕が合流したことにより、2対3の状況となりました。
こうなれば、どちらかが2匹を妨害している間に、もう片方が残りの1匹を攻撃できる体制が整います。
同じ
その強さには雲泥の差があります。
これならこの3匹を倒すのもそう苦労しない……む、まずい!?
「カイザー、ブレスがきます!」
『くッ!? 対抗する!』
邪竜たちが放った呪いのブレスとカイザーの放った浄化のブレスがぶつかり合い、轟音を立てて爆発しました。
威力的にはカイザーの方が上回っていたはずですが、あの邪竜3匹はどうなって……え?
『スヴェイン、あの3匹はどこに消えた?』
「わかりません。僕の索敵範囲からも消えました」
『我の索敵範囲からもだ。周囲の聖竜たちはどうだ?』
「……だめですね。ブレスの爆発で姿が見えなくなったあと姿も気配も感知できなくなったようです」
『面妖な。我のところに現れたときも急だったがな』
カイザーのところに来たときも?
どういう意味でしょう?
『我の視界に突然と姿を現したのだ。1匹はあごに怪我を負っていたようだが、数を頼りに攻め込んできた。さすがに我も
あごに怪我を負っていた邪竜ですか。
それは僕が相手をしていた
でも、そう考えるとやつらはどこから現れ、どこに消えたのでしょう?
聖竜たちからの報告ではコンソール方面に邪竜が現れた痕跡はないそうです。
とりあえず、いったんは休めそうですが気が抜けませんね。
少々骨の折れる戦いになってきました。
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