波はささやき
▶▶▶04
イタリアの作曲家。ルネサンスからバロックへの過渡期において、さまざまな重要な改革を行った。まずはマドリガーレ*において、それまでの作風を確立しつつ、音楽に対する言葉の優位性を強調した。また、オペラにおいて、楽器法を拡大し、更に劇的部分ではレチタティーヴォを用いるなど劇的表現を追求した。彼は九巻のマドリガーレ集を刊行。その他の歌曲等も含めると二四七曲の世俗作品を作曲した。
「
Ecco mormorar l'onde
(波がささやき)
e tremolar le fronde
(そして葉が揺れる)
a l'aura mattutina e gl'arborscelli.
(朝の風に そして茂みが)
E sovra i verdi rami i vaghi augelli
(緑の枝の上には愛らしい鳥たちが)
cantar soavemente
(歌っている やさしく)
e rider l'oriente
(そしてほほ笑むのだ 東方が)
ecco già l'alba appare
(もう朝焼けが現れた)
e si specchia nel mare
(海に映っている)
e rasserena il cielo
(空は明るくなり)
e imperla il dolce gelo
(そして爽やかな露の真珠が)
e gl'alti monti indora.
(高い山々は染められる)
O bella e vagh'aurora
(美しい曙に)
l'aura è tua messagiera,e tu de l'aura
(朝焼けはあなたの使いだ あなたは私の朝の風だ)
ch'ogn'arso cor ristaura.
(すべての燃える心を癒してくれる)
*マドリガーレ:イタリア発祥の歌曲の形式。時代によって二種類に分けられる。モンテヴェルディのマドリガーレは後期に当たる。
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