第30話 スキルの覚え方。
30.スキルの覚え方
名前:ケイ 15歳
LV 36
HP98/98 MP180/180
体:76
力:69
魔:142
守:66
速:102
スキル 言語理解 結界術LvMAX 錬金Lv1
レベル36か...。
結構あがったなぁ、でもルガードの半分もないのか。
ステータスもかなり上がったなぁ...。
レベル1の頃から考えると力のステータスが何倍にもなっているはずだけど、コップを握りつぶしたり、ドアの取っ手を握りつぶしたり。そんなことが起きたことがないが、どうなってるんだろうなぁ。
「お? 何かスキルでも覚えたか?」
!?
「な、なんでわかったんだ?」
ルガードにいきなり考えていたことをあてられて焦る。
「あー、自分より強い敵を倒すとスキルを覚えやすいっていうのがあってな? お前、ドラゴン倒しただろ? だからスキル覚えてるんじゃないかとおもってな。ステータス見てたんだろ?」
あー、そういうことかぁ。
自分より強い敵か...。じゃぁ今36になったけど、もっと刻んでレベルあげたほうがよかったのか...。もったいないことしちゃったな。
「もっとレベル刻めばよかったとか考えてないか?」
また心読まれたのか...。それとも顔に出てるのかな?
両手で顔をぐにぐにする。
「まぁみんな考えることは同じだからな。誰でも一度は同じことを考えるもんだ。ちなみに自分より強い敵を倒すとスキルを覚えやすいといっても、相手のレベルなんてわからないんだからスキルは覚えようとおもって覚えれるもんでもないぞ?」
そうか...。鑑定スキルがあったとしてもそのスキル持ってる人しかわかんないことだしな。
「それにあくまでも覚えやすいってだけだ。強い敵を倒したからって確実に覚えるわけでもねぇ、スキルを覚えたいからって無茶するんじゃねぇぞ? 若い奴が死ぬ原因の一つにスキルを覚えたくて自分より強い敵に突っ込んでいって死ぬやつが多いからな。」
スキルが覚えたくて...か。まぁわかる気もするな、新しく出来ることが増えると楽しいしうれしいからな...。
「それで? なんのスキル覚えたんだ?」
ルガードがにやにやしながら聞いてきた。
「ゆうわけないだろ...? スキルは隠したほうがいいんじゃなかったのか?」
「がっはっは、まぁそうだな。スキルは隠したほうがいい。 だが戦う時にまでスキルは隠せないだろ? だからメインとなるスキルはむしろ大々的に見せたほうがいい。メインは見せて隠し玉を持っておくんだ。」
ほぉ、なるほどなぁ。必殺技ってやつだな? そうゆうのは好きだからいいね。
俺の場合だといつも使うのは氷の結界か? 後は結界で飛んだりするのが主にかな? そうなると隠し玉か...。 雷の結界とか炎の結界とか属性変えるぐらいしかおもいつかないな。
必殺技や隠し玉について妄想していると、執事が一人部屋へ入ってきた。
そのまま中央の机へいき、おぼんに乗った何か小さな袋を置いて下がっていく。
「これは?」
何かクラリエさんはお茶飲んでて話さない感じだったので、こちらから話しかける。
「ドラゴンを買い取りしたお金よ。」
ほぉ。机の上の袋は片手で握りこめるぐらいの大きさだが何てゆうか袋の生地がすごくいいやつっぽい、なんか袋は豪華だ。
「いくら入ってるんだ?」
「自分で確かめればいいじゃない。」
それもそうだな。
机の上にある袋を手に取り、中身を机の上にあるおぼんへ取り出す。
黒い硬貨が5枚...? たしかお金の位は冒険者のランクと同じなんだよな?
ってことは白の上? 白貨500枚分...!? 牛500匹分か...。
「これ多くないか?」
金額が凄すぎてもう逆にわからない。
「少ないわよ。オークションに出せばそれの何倍にもなるわ、やっぱり売るのやめておく?」
ちょっと考えたがめんどくさそうなのでいいや。
クラリエさんに対して首を横に振ることで答える。
「そう、ならいいわ。」
黒貨5枚かぁ、何に使おうかな? そもそも普通のお店でおつりあるのかな...?
え...? もしかして大金すぎて逆に使いにくい...?
そんなことを考えながらもとりあえずお金をアイテム袋へ入れておく。
「それで結局、隣の国の状況もわかったし、この国の状況もわかったが。俺はここに住んでないしどうするんだ?」
「そうねぇ。」
そういってクラリエさんは立ち上がり後ろにある棚まで行き何か小さな箱を取り出し机に置いた。
「これは?」
クラリエさんは箱から何かを取り出し机に置く。
「指輪?」
「通信用の指輪の魔道具よ。これをあなたに渡しておくわ。」
クラリエさんから受け取った指輪は、1センチほどの幅になんか線や記号が色々書いていて指輪の裏側までみっちり模様が描かれている。
指輪には小さな黒い石が付いており、指輪についている溝で何かを切り替えるスイッチみたいになっている。
あと、見た目がすごく豪華...きらきらしてて高そう。
「通信用ねぇ、指の大きさ合うのか?」
「大きさは勝手に合わせてくれるわ、つけてみなさいよ。」
ほぉ、魔道具だからかな?
机の上にある指輪を手に取り、左手の人差し指につけてみる。
指が入った瞬間からシュッと指輪が縮まりそのままするすると根本まで持っていく。
指輪を外すと元の大きさに戻る。
不思議な感じだ...。
そのままもう一度左手の人差し指につけておく。
「これでいいのか?」
クラリエさんに左手にはめた指輪を見せる。
「えぇ、それでいいわ。連絡があればその宝石が光るのと振動で教えてくれるわ。」
ふむふむ、便利なものがあるんだなぁ。
「こっちから連絡するにはどうすればいいんだ?」
「指輪に溝と目印に記号が付いているでしょ?連絡したい相手の登録している場所に宝石を移動させてマナを込めるといいわ。」
なるほどなぁ。目印の記号の数は5つか。
「どれがクラリエさんのにつながってるんだ?」
「一番端のそれよ、今ちょうどついてる位置よ。もうこっちのと登録は済ませてあるわよ、後4つは登録してないわ。」
これか...。
「じゃぁもう話しは終わりか? 帰っても大丈夫か?」
「えぇ、いいわよ。何かあれば連絡するわ。」
んじゃ帰るか...。
ソファから立ち上がり歩こうとすると肩をつかまれる。
「よし、じゃぁいくか!」
ルガードに肩をがっつりつかまれて動けない...。
「どこに行くんだよ...?」
「冒険者ギルドにいくぞ!」
「どうして?」
「ギルドカードの更新に行かないといけないだろ? 後話しもあるしな!」
逃げれそうにないな...。仕方ないか。
新しく覚えた錬金とかレベルマックスになった結界術とかゆっくりみたかったんだけどな...。
「はぁ...。」
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