第21話 森での日々。 #6
21.森での日々 #6
「ふぅ。」
お昼を適当に食べ。午後は何をするか考える。
木を乾燥するのはできた。
お肉は解体を任せていたのは終わった用なので、村長にゆって村人達に今晩食べる分を配ってもらって、残りは燻製にしてもらっている。
村長に燻製してるとこを見せてもらったが。そもそも燻製の知識を持ってないので見てもよくわからなかった。
塩に漬けてそのあと乾燥させる事だけはわかった。
燻製してるところを見せてもらったときに興味本位で食べた燻製肉は硬くて正直食べれなかった。
獣人だからかみ砕く力が強いとかなのかな?
燻製にしなくて済むように冷蔵庫があると便利なのかな?
俺の家には冷蔵庫があるが。アイテム袋が万能なので使ってない。
地球にいた頃に読んだ話しでは。地下室を作りそこを氷室にしていた。
今住んでいるこの辺りは気候は穏やかで。季節があるとすれば春あたり。
この先夏とか来るんだろうか? 村長に聞いておくか。
氷室も村長に聞いて作るべきか確認しておこう。
外壁の柵は少しづつ進んでいる。
今は柵を立てる位置を整地しているようだ。
地面をならし掘る位置を確認している。
立てる木は乾燥は終わったので今は木を切っている。
整地して木を切って、狩りをして畑の世話をして。生活に必要な籠やお皿を作ったり。
やることがいっぱいあるので人手が足りない。
手伝えるとしたら整地と木を切る事と、狩りと畑の水やりぐらい?
結構できることあったな...。
結界術が万能なんだよなぁ。
自分で考えて動くと、したほうがいいのか、しないほうがいいのか。
考え込んでしまう。
迷惑じゃないかな?やりすぎじゃないかな?
そう思って何もできなくなる。
なので村長に聞いてから動こう。
村長を探しに村を散歩する。だいたい自分の家の前で座ってのんびりしてるんだけどね、村長。
「お、いたいた。村長!」
村長の家の前で椅子に座りのんびりしているとこを声をかける。
「おぉ。ケイ殿どうかしたのかの?」
「えぇ、実は村のお手伝いをしたいんですが、何をするべきかわからなくなってしまって。」
「ふむぅ、なるほどのう。ケイ殿は何ができるんじゃ?」
何ができるか、か...。自分でも全部は分かってないが。
大体の事は結界術で何とかできる。
「そうですねぇ、今、村で行ってる事だと、木を切ったり整地したり。お昼の時みたいに狩りをしたりはできますね。」
「ふむふむ。では整地をして木を切って。順番に手伝っていくのはどうじゃ?」
順番にかぁ、そうするか。結局は全部終わらせないといけないことだしな。
それに早く済ませたほうがいいしな。
「そうですね、手伝ってきます。」
そうゆって村長に挨拶をして。離れていく。
「村を早くちゃんとしたいし、さっさとやっていくか。」
そのまま整地してるとこに向かって歩いていく。
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あの後整地してる村人達と一緒に話し合い。結界を使い順調に整地していく。
途中で思い付いた事などを実践していき。結界で、出来ることも増えていった。
一番驚いたのは。コンクリートを結界で作れた事だ。
整地してる途中、木の柵だけでは防備に不安を覚えて。考えたのが、属性付与の可能性だ。
そもそも結界術などの魔法は想像で効果が変わってくる。
普段使ってる氷の属性付与の結界がわかりやすい。
普通に氷の結界を使うと、ジュースなどに入れる氷ぐらいの冷たさだが。強くする想像をすると、触れただけで凍っていく冷たさになる。
このとき考えていたのは。単純に氷の冷たさを強くするイメージをしていたので。この結果になったのか?ってことだ。
属性付与じゃない普通の結界は条件を付けることができる。
切る結界や、飛ぶ結界。酸素を通す結界。逆に酸素を通さない結界。
様々な条件を付けることができた。
そこでこれを見てほしい。
名前:ケイ 15歳
LV 8→10
HP42/42→HP46/46 MP68/68→MP76/76
体:22→24
力:15→17
魔:34→38
守:12→14
速:21→24
スキル 言語理解 結界術Lv3→結界術Lv4
そう、いつのまにかレベルが2個もあがってた。
牛を倒したり、途中でゴブリンを倒したり。知らないうちに結構倒してたようだ。
正直ステータスの恩恵って実感が無くて。このへんも危険な魔物いないし。今までも十分余裕だったので。レベルには無頓着だった。
そして結界術のレベルも上がってできることが増えていた。
『結界術』
拒絶する力。封じる力。
LV1 『起』結界を作ることができる。形や付与する条件により消費MPが変わる
『消』結界を消すことができる。
LV2 『属』結界に属性を付与する事ができる。
LV3 『圧』結界を圧縮することができる。
LV4 結界をより複雑に操作、条件を付けることができる幅が広がる、その効果 は全ての結界術にまで及ぶ。
そう、なんかレベル4にして。なんかチート臭い能力が増えた。これでまだ4だから驚きだ。
この先どんな能力が増えるのか...。
今はこの条件付けがすべての結界術にまで及ぶの効果だ。つまり属性付与は今まで属性をつけて結界は動かすことぐらいしかできなかったが。
考え次第では、かなり強くなるとおもう。
そこで早速思い付いたのが。土の属性付与でコンクリートを作れないかってことだ。
土の結界はそのまま使うと、ただの土、強くすると石になった。
つまり、材質が変わっていくってことだ。
そこで土の結界の材質を変える条件を付けてみた。
コンクリートを想像して。
すると、コンクリートの石が出てくるのかとおもえば。ドロドロの固まる前のコンクリートが出てきた。
一応想像はしてた。石じゃなくて、固まる前で出てくればいいのになって。
そうすると出てきちゃった。
勢いはそこまでないが、ドロドロっと結界から出てきている。
生のコンクリートってこんな感じなのか?
出してから思ったが見たことなかった。
魔法の想像って適当でも意外となんとかなる?
とりあえず出した生のコンクリートをもう一つ結界を作り。よくあるレンガの長方形の形にしてみる。
結界内を生のコンクリートが埋め尽くしこれ以上入らないようになったところで生のコンクリートの結界を解除する。
そしてそのまま乾かすのだが、ここで木を乾かした経験が生きてきた。
木を乾かした時と同じように乾かす結界を重ねてつかい、少し待つ。
結界内のコンクリートから水分がどんどんなくなっていくのがわかる。
濡れた感じがなくなっていき表面が乾いていく。
そうして出来たのが今手元にあるコンクリートブロックだ。
整地が終わりコンクリートブロックができることがわかって、一緒に作業していた人たちと話しあい。外壁に使うかどうかを話した。
村人達も村長も外壁が頼もしくなるのは歓迎らしく、使う方向で話しは終わった。
外壁に使うコンクリートブロックの大きさをどうするか考える。
普通なら手で持てる大きさなんだろうが。結界で作るし大きさは自由だ。
なのでいっその事横に10メートル、奥行きの幅が5メートル、高さを5メートルのでっかいの作っていこうと思う。
整地した部分に基礎となるコンクリートを作り、そこから上に生コンクリートを結界内に作り、そのまま乾かして、さらに重ねてコンクリートを積んでいく。
なんとなくの知識でコンクリートの間には接着剤としてコンクリート流したほうがいいよな?と思い重ねて積んでいく。
そのままいくつも作っていく、が...途中で少し気分が悪くなってきた。
「なんだこれ...?」
初めての感覚だ。
自分の体から何かが抜けていく感じ、それに合わせて吐き気と少しの頭痛。
「もしかして、これは。MPか...?」
慌ててMPを確認してみる。
MP 0/76
「なるほど。」
やっぱりMPだったか...。
今までMP切れになったことがなかったが。こうなるんだな。
吐き気と頭痛か...。
気を失うとか、命の危険があるものじゃなくてよかったな。
少し不用心だったか。
コンクリートの外壁は木を切って広げた範囲のおよそ3分の1ほどまでできた。
ここまで一気にできたなら後は余裕だな。
時間も、もう日が落ちてきていい時間だ。
「今日はこんなもんにして寝るか。」
村人達も家へ帰る時間だ。
家へ帰り、食事を適当にすまし、お風呂へ入り。部屋にもどってベッドへ寝転がる。
今回初めてMP切れになったが。あのぐらいなら平気だったな。
それに一気にコンクリートを作ったが一日であれだけ進むなら、いっそのこと村の中もコンクリートを引いて水などの排水も考えて一気にやっちゃうか?
そうなると、魔道具とかが欲しいな。うーん。
まぁ村長とまた話そう。一人で決めることじゃないよな。
はぁーあ。
おやすみなさい。頑張れ明日の俺。
名前:ケイ 15歳
LV 10
HP46/46 MP76/76
体:24
力:17
魔:38
守:14
速:24
スキル 言語理解 結界術Lv4
『結界術』
拒絶する力。封じる力。
LV1 『起』結界を作ることができる。形や付与する条件により消費MPが変わる
『消』結界を消すことができる。
LV2 『属』結界に属性を付与する事ができる。
LV3 『圧』結界を圧縮することができる。
LV4 結界をより複雑に操作、条件を付けることができる幅が広がる、その効果 は全ての結界術にまで及ぶ。
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