第5話 終末
静まり返った小屋のなか、部屋には俺と少年しかいない。
俺は少年に聞いた。
「それで、お前は俺に何をして欲しいんだ?」
「分からない。ただ、誰に聞いてほしかっただけなんだ」
ひととおり話を聞いたあと、俺は無事に家に帰れた。
帰り道の足取りは重く、静まり返った街は、もう誰もいなくなったように思えた。
俺は、世界が終わるまで部屋のなかで祈ることしかできなかった。
終わり
終末の小屋 密室 @seiu
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