この日の日記、書きたくない。

朝、起こされて。

不味いビスケットと水。

ギシギシ痛む体と寝不足な状態のまま、待機。

午前は大量魔素保持者がいなくて、棒立ち。

せめて座って待ちたい。

手持ちぶさたなので、室内を箒で掃いたり、窓を拭いたりした。

昼、無言で不味いビスケットと水。

午後、１人だけ来たが、プライドの高いおじさんで……変態と罵られた。

仕事なので仕方なくさっさとすませたら、頬を叩かれた。

悲しみを掃除にぶつける。

部屋へ帰る前に海を眺めた。

潮風が一番まともな空気だった。

海には油が浮いている。

汚い海だ。

ルナくん、心配してるかな。

まだ、研究の人と会えてなかったりするかな？

私が魔女の家に居ないことに、いつ気づくだろうか。

夜、ゴミ箱に帰宅。

私のビスケット、プーヤンに食われてた。

シャワー浴びて、横になった。

うるさくて寝られない。

イビキとあえぎ声が地獄の狂想曲を奏でている。

つらい。

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