★改めてこの小説につきまして★(再開にあたり)

 皆様、いつもお世話になっておりますm(__)m


 この「青春の傷痕」という小説の終着点は現時点では平成9年秋と設定しておりますが、現在約通算250話にしてまだ昭和62年の2学期をスタートしたばかりです💦

 スピンオフ作品に注力している内に、肝心のこの小説を疎かにしてしまっておりました。

(ちなみにスピンオフ作品は↓です。神戸視点で中3時代を振り返った内容となっております↓)

https://kakuyomu.jp/works/16817139556799190275


 始発点が昭和59年の秋ですので、ちゃんと完結させられるか不安も過ぎりますが…、絶対に完結させます💪


 ただ長編につき、今回のようにしばらく空白期間が出来たり、時折主なキャストの改めての紹介や、これまでの流れを振り返ることは必要だと思いますので、今回は、前回の振り返り記事を改定する形で、続報も盛り込みつつ、現時点の小説の環境を説明させて頂きたいと思います(*・ω・)/


 …自分自身の復習も兼ねて(;´∀`)


【 登 場 人 物 】


「上井 純一」

 この小説の主人公。吹奏楽部には中2の1学期から途中入部したものの、同年11月の役員改選で部長に指名された。

 途中入部の身ながら部長に就任したことに負い目を感じ、積極的に同期や後輩とのコミュニケーションを図ろうと努力するも、一部の同期生はずっと反発心を抱えたままで、常に部活運営では悩み続けていた。

 昭和60年の中3の夏に、片思いしていた神戸千賀子と初めて付き合うことが出来た。だが付き合い始めると生来のオクテさが災いし、主導権を握れないまま段々疎遠になった挙句、最後は1月下旬の誕生日プレゼントに女心を全く理解しない手紙を添付して呆れられ、別れを告げられる。

 フラれたのは自分が悪かったからだと当初は思っていたものの、2週間後に同じクラスの別の男子にチョコを上げる現場を目撃したり、卒業式でワザと目の前で新しい彼といちゃつかれたりし、神戸が仕掛ける行動に怒りが頂点に達し、生涯絶対に喋らないことを誓うも、運命のいたずらで神戸と同じ高校、同じ部活、更に同じクラスに進学してしまう。

 高校でも上井が吹奏楽部に誘った同じクラスの男子と神戸が付き合うなど、更に怒りに火を注ぐことをされ、神戸とは生涯喋らない、から更に強く、絶縁を決めこむ。

 その一方で絶対に彼女を作るという意気込みで吹奏楽コンクールの日に、何度も一緒に登下校して気脈を通じていたと思っていた伊野沙織に告白するが惨敗。失恋の傷を増やすだけに終わった。そんな境遇に心を痛めた担任の末永先生の仲介で、1年生の1月に行われた百人一首大会で神戸と同じチームとなり、中学時代の同級生の仲介もあり、1年ぶりに会話を果たす。またその間には、各クラスから1名生徒会役員を出さねばならないという慣例から上井に白羽の矢が当たり、担任の末永先生の懇願に負け、仕方なく生徒会役員に就任し、吹奏楽部との二足のわらじを履くことになった。

 4月の吹奏楽部の役員改選では周囲の推薦で部長に立候補するも、生徒会役員との兼務を快く思わない上級生が陰口を叩いて精神的にもダメージを負い、また打楽器の1年生が文化祭後に一気に退部したことで、部長として責任を取る意味からサックスから打楽器へ移籍せざるを得なくなるなど、部長・上井を悩ませる出来事が次々に起きる。

 肝心の夏のコンクールは銀賞に終わったが、次なる問題が上井を待ち構えていた。



「神戸千賀子」

 上井純一の元カノ。中3の夏に、誘導尋問するようにして上井に告白させたものの、元々オクテな上井の性格から、付き合い始めたら逆に喋れなくなり、自分がリードしなくてはならない展開に苛々が募り、1月下旬の誕生日プレゼントに付いていた手紙の中身にキレたことをキッカケに、別れを告げる。

 上井に別れを告げた2週間後のバレンタインには、同じクラスの上井とは全く逆のタイプの男子に本命チョコを渡し、付き合うことに成功。卒業式ではあえて塞ぎ込んで座っている上井の近くで新カレとイチャイチャし、上井の怒りを買う。

 高校では上井と同じ部活になるまでは想定していたが、同じクラスになってしまい、神戸自身も戸惑う。

 そんな中、上井が吹奏楽部に勧誘した、同じクラスの大村に気に入られ、猛烈なアタックを受け結局付き合ってしまい、上井の怒りを増幅させてしまうが、上井と共通の担任の末永先生の仲介で、1月に実施された百人一首大会で1年ぶりに上井と会話を交わした。

 だがそこからの進展はなく、4月の吹奏楽部役員改選で副部長になるも、上井とは殆ど話すことが出来ないままであるが、本音では上井とは何らかの縁で繋がっているような気がし、ちゃんと話したい、仲直りしたいという思いを持っている。



「村山 健一」

 上井の親友。中学1年の時、同じクラスになり、共通の趣味を持っていたことから仲良くなった。中学時代は水泳部でトップスイマーだったが、なぜか高校はプール自体存在しない、上井と同じ西廿日高校を進学先に選び、高校では吹奏楽部に入部する。

 高1の時は恋愛面で悩み続ける上井を助けようと色々試みるが、どれも空回りしてしまう。

 部長選挙では部長に立候補し、上井に敗れた後に会計担当に就任するも、上井とは距離を置くような行動が目立つようになり、高2の2学期のある日、上井の怒りを買う事件を起こす。



「野口真由美」

 神戸の親友。中学時代、クラリネットを親に買ってもらったのに吹奏楽部に入らなかったため、高校ではちゃんと吹こうと決め、吹奏楽部に入り、神戸に基礎から教えてもらった。

 周囲の人間観察力が鋭い。1年生の時、部長の須藤に告白され、どう断ろうか迷っていた時に、上井なら変なお願いをしても受けてくれると思って、上井を仮の彼氏ということにして告白を断った。

 その後上井とは友達以上恋人未満的な関係になるが、実際に上井に好きな女の子が出来たと告げられた時は、実はショックを受けたほど、いつの間にか上井のことが好きになっていた。だが本人には告げずに、上井のことを応援する役に徹する女子。



「大村 浩二」

 上井と同じクラスで出会い、上井の勧誘で吹奏楽部に入った。中学時代は陸上部だったが、高校で陸上を続けられない怪我を負い、何部に入ろうかと悩んでいた。

 同じクラスで大村の左隣に座る神戸千賀子に一目惚れしていたが、上井が神戸が参加している吹奏楽部に勧誘したのを機に、部活でも神戸と一緒に過ごせると思い、即承諾し、吹奏楽部に入部。希望のトランペットにはなれなかったものの、ホルンに配属されるや瞬く間に腕を上げ、また1年生合同の江田島合宿で神戸千賀子に正式に告白し、若干紆余曲折があったものの、無事にカップルとなる。

 そのことで逆に上井と話せなくなってしまったことに戸惑っていたが、ある事件を機に上井とは話せるようになった。

 2年生になり4月の部長選挙に、神戸に勧められて立候補したが上井に敗北し、副部長になった。その際もう1人副部長が必要と言われ、神戸千賀子を指名し、上井を困惑させる。ただ実際に上井が悩む場面が発生したら、上井を助ける役に徹し、上井から本気で頼られるようになる。



「伊東 克之」

 大村と同じく、上井に誘われて吹奏楽部に入部した。入部を決意した理由は、サックスが吹けたらモテそうという若干チャラいもので、普段の練習もややサボり気味だが、ちゃんと決めなくてはならない場面では男気を見せるため、そのギャップにやられ、密かに伊東に好意を抱く女子が多い。



「松下 弓子」

 中学3年の時、上井、神戸と同じクラスで、一時期同じ班になったこともある。中3の林間学校で登山中にスニーカーを川の流れに持って行かれ、裸足で過ごさざるを得なかったところを、上井が班長だったことから俺のスニーカーを貸すと言い、上井自身は裸足のまま一日過ごしていたのをキッカケに、上井に一目惚れした。だが、その一部始終を見ていた神戸千賀子もまた、そのことで上井に本気で好意を抱いたため、神戸のために身を引いた経験がある。

 中学まではバスケ部だったが、ハードで怪我ばかりしていたため高校ではスポーツ系の部活は止めておこうと思い、神戸に頼んで吹奏楽部に入部し、打楽器を担当していた。密かに、神戸と上井の復縁を願っている1人。高2の7月から1年間のアメリカ留学に出発したが、そのことをキッカケに打楽器が崩壊寸前になってしまった。だが上井はそのことを黙っていた。



「伊野 沙織」

 中学時代はテニス部だったが、クラスは上井達とは違い、村山と一緒のことが多かった。高校では松下と同じくスポーツ系の部活は避けようと考え、幼馴染みでもある松下と共に吹奏楽部に入部し、クラリネットを担当している。

 何度か上井達と帰る内に、上井が好意を持ち、コンクールの日に告白されるが、上井を恋愛対象とは思っていなかったため、告白を断る。その後は上井がせめて元の友人関係に戻りたいと願うも、上井のことを完全に無視するようになってしまい、上井の新たな傷になってしまった。そんな関係を改善させようと、村山は部長選挙で落選後、会計担当役員になった際、パートナーに伊野を選ぶが、全く上井と伊野の関係は良くなる兆しすらない。



「山中 悟志」

 西廿日高校近くの芦品中学出身。上井の同期。中学時代はチューバを吹いていたが、高校では楽器の数の関係から、トロンボーンに転向した。

 人懐っこく、誰とでもすぐ仲良くなれる性格で、ユーモアもあるが、人情味もある。上井と親しくなってから、神戸と上井の関係を聞かされた時は、涙を流して上井を励ました。

 その性格から、昔から女子にモテモテで、合宿中にクラリネットの太田美幸の告白を受け、上井にも相談したが、告白を受諾することにし、部内2番目のカップルとなった。上井と同時期に、担任の先生の頼みを断れず、生徒会役員に就任する。



「大上 真人」

 本人は出身中学を言いたがらないが、トランペット経験者で上井の同期。経験者不足に悩んでいたトランペットには救世主のように迎えられた。

 山中とは逆にクールで職人肌な面を持つ。だがそれゆえに、時々本音を喋る時には、鋭く核心を突いてくる。上井とは1年の時の夏合宿でやっと色々話せるようになった。2年生になったら、大上にあこがれて入部したという1年生の女子が弟子入りし、指導している。広田と付き合っている。



「前田 美紀」

 上井達の1年先輩でテナーサックス担当。西廿日高校で一番の美貌の持ち主じゃないかと上井は思っている。その反面、上井や伊東達とは気さくに接し、若干際どい発言をして、逆に上井を戸惑わせ、楽しんでいるフシがある。上井の過去の話を聞き、心から同情しているアネゴ肌的な存在。春先に一度引退したが、夏のコンクールでサックスの人手が足りないと聞き、上井の頼みを快く引き受け、部活に復帰したが、合宿中に彼氏と喧嘩し別れたことから、逆に上井に癒しを求めるようになる。



「末田 紀子」

 上井の同期で、アルトサックス担当。山中と同じ芦品中学出身だが、あまり山中とは話したりしない。元パートリーダーの沖村が早くから次のパートリーダーとなれるように、指導していた。2年のクラス替えの際に、上井と同じクラスになった。



「出河 康弘」

 上井達の後輩。自分のアルトサックスを所持しており、末田と同じ中学出身なことから、末田は出河のことを後輩とは思えず、自分の地位を脅かす存在のように捉えている。実際にサックスのテクニックは高校生とは思えないレベルに達しているが、部内ではあくまでも先輩を立てる役に徹し、敵を作らない性格。



「広田 史子」

 上井の同期で、山中や末田と同じ芦品中学出身。中学時代は打楽器だったが、高校では他の楽器をやってみたいと、最初はホルンを担当していた。

 新設校だとかは無関係に、自宅と高校が徒歩2分で行き来出来るから西廿日高校にしたという、一見面倒くさがりな性格だが情に厚く、打楽器が壊滅状態になり、上井が部長の責任としてサックスから打楽器へ移籍したのを見て、自分も役に立ちたいと、ホルンから打楽器へと里帰り的に移籍した。以降は上井ともよく話すようになり、上井の悩みの相談相手も務めるようになる。大上と付き合っている。



「太田 美幸」

 上井の同期でクラリネット担当。吹奏楽は高校に入ってから始めたが、クラリネットの神戸、野口、伊野といった同期とすぐに打ち解け、他のパートの同期とも男女関係なく気軽に話すことから、友人があっという間に出来る性格。その中でも同期の山中に一目惚れし、高1の夏合宿の際、上井が後押ししたことからカップルになったことで、逆に上井に彼女が出来れば良いのに…と願っている心優しい女子。



「若本 直子」

 上井達の後輩。3歳年上の兄が西廿日高校の吹奏楽部で部長を務めていたため、体育祭や文化祭などに中学時代から見学に来ていた。

 中学時代にバリトンサックスをやっていたことから、バリトンサックス担当の上井に対して最初はライバル心を剥き出しにしていたが、実際に入部後は、上井と接する内に尊敬と憧れの存在へと変わる。

 上井が打楽器へ移籍した後は、上井からバリトンサックスを引き継いで吹けることになり、嬉しい気持ちもあったが、上井の気持ちを考えると素直に喜んでいいのか、迷ってしまう。その分、妹的存在として上井に元気を出してもらおうと上井に接するようにするも、その行動に上井が勘違いを起こしていく。



「宮田 京子」

 上井達の後輩。打楽器に初心者として入部したものの、1年生の大量離脱事件を受け、いきなりパートリーダーになってしまった。1人でどうしようもないと悩んでいたところへ、上井が部長の責任として、コンクール前にサックスから移籍してきたことに驚くと同時に、尊敬の念を抱く。



「瀬戸 直樹」

 上井達の後輩。クラリネット担当。生真面目な性格で、上井は瀬戸に次期部長になってほしいと、早い内から考えるほどだった。上井が後輩の中で、唯一部活の悩みを相談できる関係。



「神田 恵」

 上井達の後輩。クラリネット担当。素直な性格で天然キャラを持っており、自然と周囲を明るくさせる存在。上井のことを凄い先輩だと内心では尊敬しているが、喋る時はつい天然系の喋り方になってしまい、上井を苦笑いさせている。だがその喋り方、積極性が、実は上井の部活中の張り詰めた気持ちを和らげている貴重な後輩。



「若菜 美穂」

 上井達の後輩。フルート担当。上井、神戸と同じ緒方中学校卒業で吹奏楽部の後輩。高校入学当初は吹奏楽ではなく別の部に入部していたが、放課後に聴こえてくる楽器の音を聴いている内に、やはり吹奏楽をやりたいと思い、文化祭直前に途中入部した。

 中学時代はおとなしいキャラだったのだが、高校では冷静かつ活発なキャラに変わり、上井を弄ったりする場面が増えた。だが、内心は中学時代以上に常に悩みを抱えたまま、部員の前では三枚目キャラを演じている上井を尊敬している。



「赤城 瑠美」

 トランペット担当。当初は廿日高校への進学を考えていたものの、西廿日高校は新しい楽器が揃っていると聞き、中学時代の同期、若本や檜山といったメンバーも西廿日高校を目指していることや、偶々西廿日高校の出張演奏で大上のトランペットを聴く機会があり、その音色に感激したこと等から西廿日高校への進学を決意した、上井達の後輩。

 自分のことを、アタシとか言うのが苦手で、一人称では常に赤城は…と話し始める。同期の神田、若菜と息が合い、よく3人で一緒に行動している。

 上井のことをよく弄るが、根底には大変な目にばかり遭っている上井を楽しませようという思いも含まれている…らしい。



「笹木 恵美」

 上井達と一緒の緒方中学校出身。女子バレー部所属。中3の時に千葉から転校してきた時、初めて声を掛けてくれたのが上井だったことから、上井に親近感と優しさを感じ、高校では上井、神戸と同じクラスになったことで、どちらかといえば上井を励ますような立ち位置にいた。2年になり上井とは別のクラスになったが、女子バレー部の主将となったことから、再び上井との接点が増え、部長はツラいよというコンビ名を作り出し、互いに悩みを相談し合うようになる。



「近藤 妙子」

 女子バレー部所属。1年生の夏休みの校内合宿で吹奏楽部の男子と深夜まで話した際、元々人見知りな性格だったが、上井が丁寧に接してくれたことから、上井のことが気になりだす。

 更に生徒会役員でも一緒になったことから、上井のことを友達以上の存在だと気にしつつも、上井とカップルになれるわけなどないと思い込み、気持ちを気付かれないように振舞っている。



「石橋 幸美」

 3年の体育祭の時、フォークダンスの男子として急遽駆り出された上井と出会う。1年生だというのに3年生の女子を笑わせている姿に、楽しい男子だと思っていたのに、自分とペアを組む時になってダンスの曲が「My Revolution」に変わった途端、悲し気な表情になった上井のことが気になり、つい踊りながら色々聞きだしてしまう。

 その後生徒会役員交代式で、再び上井と出会い、同じ緒方中学校出身ということも聞き、一人っ子でもあったことから同じ一人っ子の上井を弟のように思っている。吹奏楽部顧問の福崎先生が1年生の時に担任で、生徒会役員にならされたことを最初は恨んでいたが、色々な出来事を経験し、今では恩師として敬っており、時々高校に遊びにやって来る。



「静間 清美」

 生徒会役員で上井の一つ先輩。2年目に風紀委員長を務めることとなり、上井を部下に持つ立場となった。普段から清楚な雰囲気を漂わせているが、生徒会活動には熱心に取り組んでいて、生徒会室が開いている時には、ほぼ間違いなく何か仕事をしている。上井のミスもカバーしてくれる姉御肌な一面もあり、上井が尊敬している先輩の1人。



「田川 雅子」

 2年生になってクラス替えをした際に、上井と同じ7組になった、生徒会役員仲間。放送部所属。

 何事も前向きに考える明るい性格で、クラスでも生徒会でも、上井を元気付けるようなアネゴ的存在。その性格からファンが多く、よく男子から告白されるものの、何故か全て断っている。



「山神 恵子」

 上井や神戸、村山と同期。同じ緒方中学校卒業だが、進学先は上井達とは異なる廿日高校を選択した。しかし吹奏楽部に幻滅し1ヶ月で退部した後、つい道を誤り、中学時代は学校一のアイドルだったのが、不良の道に入りかけてしまっていた。

 ある日偶然上井と帰りの電車で一緒になり、中学時代に一時恋していた上井が、高校で真正面から問題に直面しては悪戦苦闘している話を聞き、自分は何をしてるんだろうと後悔し、不良達とは付き合いを徐々にやめようと考え、塾に通い始めている。



「竹吉 博」

 上井達の卒業した緒方中学校の音楽教師。中学時代の吹奏楽部顧問でもあり、上井にとって人生の師で、足を向けて寝られない存在と言って憚らない。

 実は高校の福崎先生と音楽大学の同期生。



「福崎 達夫」

 西廿日高校の音楽教師。喜怒哀楽が激しいが、部員を見放すことはしない主義。

 音楽大学の同期生、上井の恩師・竹吉博から、上井が入部する前に、バリサクを吹きたがっているウチの生徒が行ったからよろしくと頼まれ、実は上井のことを入部前から知っていた。



「末永 香織」

 西廿日高校の美術教師。上井を3年間担任として見続けた。生徒同士のトラブルを嫌い、すぐ解決に動く姉御肌的一面を持つ。


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 以上、現時点での主な登場人物のご紹介でした。この他にも登場している人物は多数いますが、小説の本筋と関係が薄い人物は、割愛しております。

 この先、新たに出てくる人物もいますが、それは後のお楽しみです(〃艸〃)ムフッ


 この紹介文で、この小節の流れもなんとなくお分かりかと思いますが、これまでの流れをコンパクトにまとめてみたいと思います_φ(・_・;




【これまでの流れ】

 昭和60年、中学3年生の上井純一は、同じクラスで同じ吹奏楽部の神戸千賀子に片思いをし、7月には逆に上井に恋をした神戸に誘導尋問されるような形で告白し合い、付き合い始めた。

 だが片思い中は色々と気楽に話しかけることが出来たのに、いざカップルになると一言交わすだけでも大変だった。

 その内2人の仲は悪化していき、上井が起死回生にと贈った神戸の誕生日プレゼントに添付した手紙の文面に怒った神戸から、フラレてしまう。

 上井はフラレたのは自分の手紙の内容が悪かったから仕方ないと思ったが、その2週間後に同じクラスの別の男子にチョコを上げている場面を目撃したり、卒業式で上井の目の前でワザと新たな彼氏とイチャついたりする神戸の行動が、なんでそんなことまでするんだと、上井の怒りに火を付けた。

 しかし付き合っていた時に同じ高校に行こうと決め、既に出願していたことから、同じ高校に入学、更に運命のいたずらか同じクラスにされてしまう。

 そのクラスで出会い、吹奏楽部に誘った大村と、神戸は次に付き合い始めたことから、上井の怒りは頂点に達し、神戸との生涯の絶縁を誓うと共に、次々男を絶やさない神戸に対抗し絶対彼女を高校で作ってみせると意気込む。そして同じ緒方中学校から進学した伊野沙織に告白するも惨敗。女子にモテないという傷口を悪化させただけだった。

 そんな上井の苦悩を知った担任の末永先生は、1月に行われる百人一首大会で上井と神戸を同じチームとして編成して、仲直りのキッカケを作った。

 その後、目も合わさず喋らないという絶縁状態は解消されたが、だからと言って中学時代のように喋ることもないまま、高2の4月、吹奏楽部役員改選を迎える。

 上井は中学時代の部長経験から、高校でも部長になることには消極的だったが、周囲の推薦もあって立候補を決意する。だが同時に大村や村山も立候補し、次期部長選びは混沌とする。

 結局選挙の末に上井が部長に就任するが、末永先生の頼みで生徒会役員にもなっていた上井に対して、部長との兼務なんか無理だと、上級生は上井の揚げ足を取るような陰口を言い始める。

 その件をなんとか解決後、今度は打楽器の1年生が一斉に退部する事件が起き、上井は部長としての責任感から、サックスパートから打楽器パートへと移籍した。

 その後も部の運営で上井は悩み続けるが、徐々に上井が部員の前では三枚目キャラを演じ、1人の時は深刻に悩み解決のために苦労していることを知る部員が増え、陰に陽に上井はそれら部員から声を掛けられ、なんとかモチベーションを維持し続けていた。

 そんな上井は恋愛には臆病になっていたが、小悪魔のような行動を繰り返す後輩の若本に少しずつ好意を抱くようになる。だがその裏では、上井も知らないまま人間不信にまで陥るような事態が同時進行していた…。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


 さて、番外編としてお届けしました登場人物紹介、如何だったでしょうか。

 以前書いた時の状況から変化が起きている人物は加筆修正しましたが、更に今後紹介文も大いに変わってくるかも?


 これからも「青春の傷痕」をよろしくお願いいたします!m(_ _)m

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