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★「青春の傷痕」番外編・登場人物&これまでの流れ★その2

 皆様、いつもお世話になっておりますm(__)m


 この「青春の傷痕」という小説の終着点は平成9年と設定しておりますが、通算140話にしてまだ昭和62年の夏を彷徨っております💦

 昭和60年の夏がスタートですので、ちゃんと完結させられるか不安ですが、絶対に完結させます!


 ただ長編につき、時折主なキャストの改めての紹介や、これまでの流れを振り返ることは必要だと思いますので、今回、高1の夏頃の記事を改定する形で、続報も盛り込みつつ、現時点の小説の環境を説明させて頂きたいと思います(*・ω・)/ハーイ


【 登 場 人 物 】


「上井 純一」

 この小説の主人公。吹奏楽部に中2の途中から入部し、部長を務めた。

 昭和60年の中3の夏に、片思いしていた神戸千賀子と初めて付き合うことが出来たのに、付き合い始めると生来のオクテさが災いし、段々疎遠になった挙句、最後は1月下旬の誕生日プレゼントに女心を全く理解しない手紙を同封して呆れられ、別れを告げられる。

 フラれたのは自分が悪いと思いつつ、2週間後に同じクラスの別の男子にチョコを上げる現場を目撃したり、卒業式でワザと目の前で新しい彼といちゃつかれたりと、神戸が仕掛ける行動に怒りが頂点に達し、生涯絶対に喋らないことを誓うも、運命のいたずらで元カノと同じ高校、同じ部活、更に同じクラスに進学してしまう。

 高校でも上井が吹奏楽部に誘った同じクラスの男子と神戸が付き合うなど、更に傷口に塩を塗られるようなことをされ、神戸とは一生絶縁を決める。

 その一方で絶対に彼女を作るという意気込みで吹奏楽コンクールの日に、何度も一緒に登下校して気脈を通じていたと思っていた伊野沙織に告白するが惨敗。失恋の傷を増やすだけに終わった。そんな境遇に心を痛めた担任の末永先生の仲介で、1月に行われた百人一首大会で神戸と1年ぶりに会話を果たした。その間に、各クラスから1名生徒会役員を出さねばならないということから、上井に白羽の矢が当たり、仕方なく生徒会役員に就任した。

 4月の吹奏楽部の役員改選では周囲の推薦で部長に立候補するも、生徒会役員との兼務を快く思わない上級生が陰口を叩いたり、打楽器の1年生が一気に退部し、やむなく打楽器への移籍を決めるなど、部長・上井を悩ませる出来事が次々に起きる。



「神戸千賀子」

 上井純一の元カノ。中3の夏に、誘導尋問するようにして上井に告白させたものの、元々照れ屋な上井の性格から、付き合い始めたら逆に喋れなくなり、1月下旬の誕生日プレゼントに付いていた手紙の中身にキレたことを口実にし、別れを告げる。

 上井に別れを告げた2週間後のバレンタインには、同じクラスの上井とは全く逆のタイプの男子に本命チョコを渡し、付き合うことに成功。卒業式ではあえて塞ぎ込んで座っている上井の近くで新カレとイチャイチャし、上井の怒りを買う。

 高校では上井と同じ部活になるまでは想定していたが、同じクラスになってしまい、神戸自身も戸惑う。

 そんな中、上井が吹奏楽部に勧誘した、同じクラスの大村に気に入られ、猛烈なアタックを受け結局付き合ってしまい、上井の怒りを増幅させてしまうが、上井と共通の担任の末永先生の仲介で、1月に実施された百人一首大会で1年ぶりに上井と会話を交わした。

 だがそこからの進展はなく、4月の吹奏楽部役員改選で副部長になるも、上井とは殆ど話すことが出来ないままであるが、本音では上井とちゃんと話したいという思いを持っていて、常に上井の動向を気に掛けている。



「村山 健一」

 上井の親友。中学1年の時、同じクラスになり、共通の趣味を持っていたことから仲良くなった。中学時代は水泳部でトップスイマーだったが、なぜか高校はプール自体ない、上井と同じ西廿日高校を進学先に選び、高校では吹奏楽部に入部する。

 高1の時は上井を助けようと色々試みるが、どれも空回りしてしまう。

 部長選挙では部長に立候補し、上井に敗れた後に会計担当に就任するも、上井とは距離を置くような行動が目立つようになる。



「野口真由美」

 神戸の親友。中学時代、クラリネットを親に買ってもらったのに吹奏楽部に入らなかったため、高校ではちゃんと吹こうと決め、吹奏楽部に入り、神戸に基礎から教えてもらった。

 周囲の人間観察力が鋭い。1年生の時、部長の須藤に告白され、どう断ろうか迷っていた時に、上井なら変なお願いをしても受けてくれると思って、上井を仮の彼氏ということにして告白を断った。

 その後上井とは友達以上恋人未満的な関係になるが、実際に上井に好きな女の子が出来たと告げられた時は、実はショックを受けたほど、本当は上井のことが好きになっていた。だが本人には告げずに、上井のことを応援する役に徹する女子。



「大村 浩二」

 上井と同じクラスで出会い、上井の勧誘で吹奏楽部に入った。中学時代は陸上部だったが、高校で陸上を続けられない怪我を負い、何部に入ろうかと悩んでいた。

 同じクラスで大村の左隣に座る神戸千賀子に一目惚れしていたが、上井が神戸が参加している吹奏楽部に勧誘したのを機に、部活でも神戸と一緒に過ごせると思い、即承諾し、吹奏楽部に入部。希望のトランペットにはなれなかったものの、ホルンに配属されるや瞬く間に腕を上げ、また1年生合同の江田島合宿で神戸千賀子に正式に告白し、若干紆余曲折があったものの、無事にカップルとなる。

 そのことで逆に上井と話せなくなってしまったことに戸惑っていたが、ある事件を機に上井とは話せるようになった。

 2年生になり4月の部長選挙に、神戸に勧められて立候補したが上井に敗北し、副部長になった。その際もう1人副部長が必要と言われ、神戸千賀子を指名し、上井を困惑させる。



「伊東 克之」

 大村と同じく、上井に誘われて吹奏楽部に入部した。入部を決意した理由は、サックスが吹けたらモテそうという若干チャラいもので、普段の練習もややサボり気味だが、ちゃんと決めなくてはならない場面では男気を見せるため、そのギャップにやられ、密かに伊東に好意を抱く女子が多い。



「松下 弓子」

 中学3年の時、上井、神戸と同じクラスで、一時期同じ班になったこともある。中3の林間学校で登山中にスニーカーを川の流れに持って行かれ、裸足で過ごさざるを得なかったところを、上井が俺のスニーカーを貸すと言って、上井自身は裸足のまま一日過ごしていたことから、上井に一目惚れしたのだが、その一部始終を見ていた神戸千賀子もまた、そのことで上井に好意を抱いたため、神戸のために身を引いた経験がある。

 中学まではバスケ部だったが、高校では神戸に誘われ、吹奏楽部に入部し、打楽器を担当している。密かに、神戸と上井の復縁を願っている1人。現在は1年間のアメリカ留学に出発したが、そのことをキッカケに打楽器が崩壊寸前になってしまった。



「伊野 沙織」

 中学時代はテニス部だったが、クラスは上井達とは違うクラスで、村山と一緒だった。高校では神戸に誘われ、吹奏楽部に入部し、クラリネットを担当している。

 何度か上井達と帰る内に、上井が好意を持ち、コンクールの日に告白されるが、上井を恋愛対象とは思っていなかったため、告白を断る。その後は上井も、せめて元の関係に戻りたいと願うも、上井のことを完全に無視するようになってしまい、上井の新たな傷になってしまった。そんな関係を改善させようと、村山は部長選挙で落選後、会計担当役員になった際、パートナーに伊野を選ぶが、全く上井と伊野の関係は良くなる兆しすらない。



「山中 悟志」

 西廿日高校近くの芦品中学出身。上井の同期。中学時代はチューバを吹いていたが、高校では楽器の数の関係から、トロンボーンに転向した。

 人懐っこく、誰とでもすぐ仲良くなれる性格で、ユーモアもあるが、人情味もある。上井と親しくなってから、神戸と上井の関係を聞かされた時は、涙を流して上井を励ました。

 その性格から、昔から女子にモテモテで、合宿中にクラリネットの太田美幸の告白を受け、上井にも相談したが、告白を受諾することにした。部内2番目のカップルとなった。上井と同時期に、担任の先生の頼みを断れず、生徒会役員に就任する。



「大上 真人」

 本人は出身中学を言いたがらないが、トランペット経験者で上井の同期。経験者不足に悩んでいたトランペットには救世主のように迎えられた。

 山中とは逆にクールで職人肌な面を持つ。だがそれゆえに、時々本音を喋る時には、鋭く核心を突いてくる。上井とは1年の時の夏合宿でやっと色々話せるようになった。2年生になったら、大上にあこがれて入部したという1年生の女子が弟子入りし、仕方なく指導している。



「前田 美紀」

 上井達の1年先輩でテナーサックス担当。吹奏楽部で一番じゃないかと上井は思っている、美貌の持ち主。その反面、上井や伊東達とは気さくに接し、若干際どい発言をして、逆に上井を戸惑わせ、楽しんでいるフシがある。上井の過去の話を聞き、心から同情しているアネゴ肌的な存在。春先に一度引退したが、夏のコンクールでサックスの人手が足りないと聞き、上井の頼みを快く引き受け、部活に復帰した。



「末田 紀子」

 上井の同期で、アルトサックス担当。山中と同じ芦品中学出身だが、あまり山中とは話したりしない。元パートリーダーの沖村が秘蔵っ子として指導していた。2年のクラス替えの際に、上井と同じクラスになった。



「出河 康弘」

 上井達の後輩。自分のアルトサックスを所持しており、末田と同じ中学出身なことから、末田は出河のことを後輩とは思えず、自分の地位を脅かす存在のように捉えている。



「広田 史子」

 上井の同期で、山中と末田と同じ芦品中学出身。中学時代は打楽器だったが、高校では他の楽器をやってみたいと、最初はホルンを担当していた。

 自宅と高校が徒歩2分で行き来出来るから西廿日高校にしたという、一見面倒くさがりな性格だが情に厚く、打楽器が壊滅状態になり、上井が部長の責任としてバリトンサックスから打楽器へ移籍したのを見て、自分も役に立ちたいと、ホルンから打楽器へと里帰り的に移籍した。



「若本 直子」

 上井達の後輩。3歳年上の兄が西廿日高校の吹奏楽部で部長を務めていたため、体育祭や文化祭などに早くから見学に来ていた。

 中学時代にバリトンサックスをやっていたことから、バリトンサックス担当の上井に対して最初は敵愾心を抱くが、その内上井の部長としての苦悩を知り、サポートしてあげたい存在へと変わる。

 上井が打楽器へ移籍した後は、バリトンサックスを吹けることになり嬉しくもあったが、上井の気持ちを考えると素直に喜んでいいのか、迷ってしまう。その分、妹的存在になろうと上井に接するも、上井が勘違いを起こしていく。



「宮田 京子」

 上井達の後輩。打楽器に初心者として入部したものの、1年生の大量離脱事件を受け、いきなりパートリーダーになってしまった。1人でどうしようもないと悩んでいたところへ、上井が部長の責任としてサックスから移籍してきたことに驚くと同時に、尊敬の念を抱く。



「瀬戸 直樹」

 上井達の後輩。クラリネット担当。生真面目な性格で、上井は瀬戸に次期部長になってほしいと、今から考えるほどだった。上井が後輩の中で、唯一部活の悩みを相談できる関係。



「神田 恵」

 上井達の後輩。クラリネット担当。素直な性格で天然キャラを持っており、自然と周囲を明るくさせる存在。上井のことは凄い先輩だと内心では尊敬しているが、喋る時はつい天然系の喋り方になってしまい、上井を苦笑いさせているものの、実は上井の部活中の張り詰めた気持ちを和らげている貴重な後輩。



「笹木 恵美」

 上井達と一緒の緒方中学校出身。女子バレー部所属。中3の時に千葉から転校してきた時、初めて声を掛けてくれたのが上井だったことから、上井に親近感と優しさを感じ、同じ高校の同じクラスになったことで、神戸よりも上井を励ますような立ち位置にいる。2年になり上井とは別のクラスになったが、同じバレー部の近藤妙子が上井のことを気になっているようだと感じ、なんとか結び付けようとする。



「近藤 妙子」

 女子バレー部所属。1年生の夏休みの校内合宿で吹奏楽部の男子と深夜まで話したことから、上井のことが気になりだす。

 更に生徒会役員でも一緒になったことから、上井のことを気になりつつも気付かれないように振舞っている。



「石橋 幸美」

 3年の体育祭の時、フォークダンスの男子として急遽駆り出された上井と出会う。1年生だというのに3年生の女子を笑わせている姿に、楽しい男子だと思っていたのに、ダンスの曲が「My Revolution」に変わった途端、悲し気な表情になった上井のことが気になり、つい踊りながら色々聞きだしてしまう。

 その後生徒会役員交代式で、再び上井と出会い、同じ緒方中学校出身ということも聞き、弟のような感情を持つに至る。



「山神 恵子」

 上井や神戸、村山と同期。同じ緒方中学校卒業だが、進学先は上井達とは異なる高校で、つい道を誤り、中学時代は学校一のアイドルだったのが、不良の道に入りかけてしまっている。

 ある日偶然上井と帰りの電車で一緒になり、上井が高校で悪戦苦闘している話を聞き、自分は何してるんだろうと後悔し、不良達とは付き合いを徐々にやめようと考えている。

 



「竹吉 博」

 上井達の卒業した緒方中学校の音楽教師。中学時代の吹奏楽部顧問でもあり、上井にとって人生の師で、足を向けて寝られない存在と言って憚らない。

 実は高校の福崎先生と音楽大学の同期生。



「福崎 達夫」

 西廿日高校の音楽教師。喜怒哀楽が激しいが、部員を見放すことはしない主義。

 音楽大学の同期生、上井の恩師・竹吉博から、上井が入部する前に、バリサクを吹きたがっているウチの生徒が行ったからよろしくと頼まれ、上井のことを入部前から知っていた。



「末永 香織」

 西廿日高校の美術教師。上井を3年間担任として見続けた。生徒同士のトラブルを嫌い、すぐ解決に動く姉御肌的一面を持つ。





 以上、現時点での主な登場人物のご紹介でした。この他にも登場している人物はいますが、小説の本筋と関係が薄い人物は、割愛しております。

 この先、新たに出てくる人物もいますが、それは後のお楽しみです(〃艸〃)ムフッ


 この紹介文で、この小節の流れもなんとなくお分かりかと思いますが、これまでの流れをコンパクトにまとめてみたいと思います_φ(・_・;




【これまでの流れ】

 昭和60年、中学3年生の上井純一は、同じクラスで同じ吹奏楽部の神戸千賀子に恋をし、なんとか7月に誘導尋問されるような形で両思いになれた。

 しかし片思い中は色々と気楽に話しかけることが出来たのに、いざカップルになると一言交わすだけでも大変だった。

 その内2人の仲は悪化していき、いつしか神戸からフラレてしまう。

 上井はフラレたのは仕方ないと思ったが、その後にすぐ同じクラスの別の男子にチョコを上げている場面を目撃したり、卒業式で上井の目の前でワザと新たな彼氏とイチャついたりと、神戸の行動が上井の怒りに火を付けた。

 しかし付き合っていた時に同じ高校に行こうと決め、既に出願していたことから、同じ高校に入学、更に運命のいたずらか同じクラスにされてしまう。

 そのクラスで出会った大村と、次に神戸は付き合い始めたことから、上井の怒りは頂点に達し、神戸との生涯の絶縁を誓うと共に、次々男を絶やさない神戸に対抗し絶対彼女を高校で作ってみせると意気込み、同じ緒方中学校から進学した伊野沙織に告白するも惨敗。女子にはモテないという被害者意識を増幅させてしまうだけだった。

 そんな上井の苦悩を知った担任の末永先生は、1月に行われる百人一首大会で上井と神戸を同じチームとして編成して、仲直りのキッカケを作った。

 その後、絶縁は解消されたが、だからと言って前のように喋ることもないまま、4月の吹奏楽部役員改選を迎える。

 上井は中学時代の経験から部長になることには消極的だったが、周囲の推薦もあって立候補を決意する。だが同時に大村や村山も立候補し、次期部長選びは混沌とする。

 結局上井が部長に就任するが、末永先生の頼みで生徒会役員にもなっていた上井に対して、部長との兼務なんか無理だと、上級生は上井の揚げ足を取るような陰口を言い始める。

 その件をなんとか解決後、今度は打楽器の1年生が一斉に退部するという事件が起き、上井は部長としての責任感から、バリトンサックスから打楽器へ移籍する。その中、上井を取り巻く人間関係にも変化が起き始め、村山は上井と距離を取るようになり、上井が一番信頼して相談出来る相手は、吹奏楽部と生徒会で一緒の山中か、吹奏楽部の同期の野口真由美に変わっていた。




 さて、番外編としてお届けしました登場人物紹介、如何だったでしょうか。

 今後の展開により、紹介文も変わってくるかも?


 これからも「青春の傷痕」をよろしくお願いいたします!m(_ _)m

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