ラベリング

浄化No.3 テヤ/鏡のマモノ

【名称】浄化No.3 ツハヤフキの姿見→ミセスメアリの婚礼道具→暗殺代行業者の姿見

(最終名称は『鏡のマモノ』)


【概要】

ハピーメロウの時代からとある服飾店(至灰期においては宝石商)に受け継がれていた、色とりどりの宝石と金細工に飾られた姿見。


【異常】

時折「ミスターカメリア」を名乗る性別年齢不詳の人物が鏡面に現れる。

「欲しいもの」を鏡の前で唱えると、当該物品を盗/獲/取ってくる性質を持つ。ただし、服飾品などを「欲しい」と言った場合、狂暴化し、災いを招く。


【補足】

物族は、単体で『タタリ』にはなりえない。

現在までの持ち主を調べたところ、■代目の宝石商(フラクロウの最盛期以前である)が変質の原因であると判明した。

宝石者は当該の鏡について「美しい物を切りつける鏡である」と喧伝していた模様。また同時期、民間での行方不明者が増加傾向にある。


========== 

【当代イヌダシオンより、改訂】

変質の原因は、■代目の宝石商である。

フラクロウの栄華の興り。宝石商は伯爵令嬢に恋煩った末、夜会で髪を一房盗む。当然伯爵は激怒し、犯人を捜した。宝石商は悩んだ末に、家宝であった鏡に「助けてくれ」「守ってくれ」「責任を被ってくれ」と望む。また、ランドリーメイドや娘以下、何十人もの若い女性の血を鏡に捧げた。

上経緯によって、浄化No.3は宝石商の狂的願望と犠牲者たちの感情に歪んだと思われる。

面談の結果、鏡の内部では犠牲者の感情や人格が混ざり合っていると判明。現在、分離ならびに鏡らの浄化を試みている。


【能力について】

『異常』の項目を参照。

現在は「適正な対価を支払うと、距離を無視して売買可能」な鏡としてイヌダシオンで利用中。


【対応】

イヌダシオンの14番『テヤ』の名を与え、経過観察。

鏡の浄化ならびに、原因である願望の除去を試みる。また、鏡の内部に魂が残留していないとも限らないため、検査ならびに浄化の際は細心の注意を払うこと。

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