第二話
もう少し私のことについて話そうと思う。
私が通っている学校は、男女共学の私立の学校。中学校の時に地元の友達と同じ高校に行きたくなくて、家から遠い学校を選んだ。(そのせいで朝早起きしなきゃいけないわけだが...)
学校の偏差値は、低くはないけど必死に勉強しないと入れないような高さでもない。そんな高さ。俗にいう『自称進学校』くらいかな。中学校の時は割と勉強していたし、受験もそんなに苦労しなかった。
あ、大学?
そうだよね、高3のこの時期だし。実はもう行く大学は決まっている。推薦で合格した。特にやりたいこともなくて、でも「大学は行きなさい」っていう親の意向もあって、家から近い大学を推薦で受験した。受験勉強がめんどくさかったので推薦にした。
もちろん受験の時に「楽そうなんで推薦で受験しました。やりたいことは特にないのですが、親から大学に行けと言われたので」なんて言ったら、即「そうですか、お帰りください」ってなるから、それっぽい理由並べといた。
別に特別難しいところでもないし高校の成績も悪くなくて、面接の練習も何回もしたから何事もなく合格した。
正直、もう高校に用はない。いつも時計を見ながら、放課後を待っている。
もう大学も決まったわけだし家でのんびりしていたいけど、親に「休みたい」って言えなくて、だらだら通ってる。
「あとちょっとの辛抱だし」っていつも自分に言い聞かせていた。
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