第67話 急停止!
「……これは、俺が『負ける手』を出していたのでは無く、相手の掌を『勝つ手』で固定させていたんです!」
俺の本当の『能力』……それは『物体を100%固定する能力』と『時間と空間を超越した視覚』だったんだ。
だが、俺の能力は2つに大別される。『顕在性能力』と『潜在性能力』だ。
前者は100%の発動が可能だが、後者は誰かに何らかの危機が迫った時に、
……以前、
……で……だ。 ここで、今回の
正式名称は『抗重量波動放射式推進装置』……
その亀裂を発生させないように、ロケーター・ムーバーの機体を『100%固定』出来れば、この『がんばれ! ロボボンの出来損ない』は、先人たちが熱望しても叶えられなかった、何処へでも移動可能、しかもクリーンエネルギーと言う、夢の乗り物になるはず……なのだ!
「俺は、
……さて、ここで聡明な読者の方は、俺が、この前『イタチ』……いや『人を100%怒らせる能力』を持つ『猪狩さん』と2回目の対峙をした時(第51話『真紅!』をご参照下さい)に、地面が揺れていたのをご記憶だろう。 ……これも、実は俺の『物体を100%固定させる能力』によるものだったのだ!
普段あまり気に留めていないが、俺たちの
……これは、決して後付けの設定では無い!
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