第63話 おっさん!

「は、初めまして、勝目博士……俺……いや私をご存知と思いますが、率直に申し上げます! どうか『LM』を、私にお貸し下さい!」


 勝目博士は「それは……出来ぬ!」っと言い、きびすを返して立ち去ろうとした。


「待って下さい! 『東矩とうがね祐希ゆうき』さん救出に、どうしても『LM』が必要なのです!」……と、俺は八咫烏氏に聴いた、伝家の宝刀『東矩さん』の名前を出した!


「……? 誰の事じゃ? ワシは知らぬぞ」


 ええ!? 鵺頭ぬえがしらさ〜ん! 話が違いますよ~(泣)


 万事休す……だ。 『LM』が借りられなければ『AS』も『NG』も……無用の長物……だ……。


「お、お前は何故なにゆえに『東矩とうがね祐希ゆうき』を……知っているのだ!?」


 えっ? 


 ……今度は中肉中背の白衣を着たおっさんが現れた。


 ここ、なんでおっさんばかり出てくんの!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る