第3話 『蓋生』

ある休日の夜。

 部屋で虚空を見つめる小百合。


「う~ん……最近マンネリ化してるなぁ……何か新鮮味が欲しい………。」


 床に置いてある箱庭には目もくれず思索に耽る。

 何か新しいオモチャの使い方がないものかと考えているのだ。


「……………あ!良いこと考えた!!」


 ポンと手をたたく小百合。

 今宵は変化球で挑む所存であった。



 ※



「……は……?」


 100円硬貨を持ったまま固まる男性。

 男性はつい先程まで自販機でジュースを買おうと財布から小銭を出している最中だった。

 しかしふと気付くと男性は小百合の部屋に縮小転移されて現れていたのだ。


「ふふっ♪こんにちはオジサン!」


「えっ………?」


 振り替えった男性の目前には自分の2倍以上の身長をもつ巨大な女の子がいた。

 Tシャツに短めのスカートというラフな格好をしている。

 未だに全く状況が理解できないが、男性には一番不思議に感じた違和感があった。


 少女のスカートの中から大きくて立派な勃起した男性器が生えていたのだ。

 ただでさえ大きな男性器が、少女の身体の大きさに合わせてより自身の壮大さをアピールしている。

 男性は巨人の少女よりも目の前の巨根に唖然としていた。


(すごい……『あの女の子』と同じ様におちんちんを生やす事ができた……!やっぱりあの子の体液には不思議な力が宿っていたんだ………ふふっ♪)


 ぶんぶんと左右にチンポを振る小百合。

 2分の1に縮小された男性は巨大なチンポが風を切って左右に揺れるのを見て思わず腰が抜けそうになった。


「ねぇオジサン………お願いがあるの……わたしのおちんちんにご奉仕して欲しいんだぁ………♪」


「……はい……?おぶぇッ!」


 小百合の言葉を理解する間もなく充血した鬼頭部を顔面に押し付けられる男性。身体は小百合の両手でガッチリと掴まれており、身動きひとつ取れなかった。

 我慢汁で既に濡れていた鬼頭部が男性の顔をぐりぐりとこねくり回す。


「ん………ッ!これは気持ちいいかも………。」


 一切の遠慮なく押し付けられる濡れた鬼頭部は、男性のかけていたメガネを容易にひしゃげて呼吸すらままならない程に顔面を圧迫していた。

 男性は呼吸が出来ない苦しさとチンポによる圧迫感に翻弄されていた。

 必死に両手でチンポを引き離そうとするが、2倍の体格を持つ小百合の腕力は決して男性の頭を逃がさなかった。


「あぅぅ……オジサンてば上手……。もっと激しくしごいてもいいんだよ♪」


 男性の抵抗による刺激に身をよじらせる小百合。男性にとっての火事場の馬鹿力は、小百合にとってのフェザータッチ同然であった。


「ふふっ♪優しいんだねオジサン。力を入れすぎないように気を付けてくれているんだね………。でも、そろそろ我慢出来なくなってきたから、ちょっとだけ手伝うね。」


 そう言って小百合は男性の頭部から左手を離し、自分のチンポを男性の両腕ごと愛撫し始めた。


 ごしっ


 ごしっ


「ーーーーーッ!!」


 声に鳴らない悲鳴が小百合の室内に響く。男性は自分の両腕が小百合の左手によるオナニーによって強靭な力で締め付けられ、前後に激しく揺さぶられるのを感じた。

 同時に顔面も鬼頭部に何度も何度も激しく打ち付けられ、男性の顔は見るも無惨なものへとなっていった。

 こんな状況にあってもなかなか意識を失わない自分を呪いながら、男性は早くこの拷問が終わらないかと神に祈っていた。


「はぁ……ッ!はぁ……ッ!いい!いいよオジサンッ!わたし今とっても気持ちがいいよッ!こんな気持ち、生まれて初めてだよぅオジサン!!」


 呼吸を荒くしながら男性に感謝の意を伝える小百合。

 しかし男性にはその言葉を受けとる余裕などある筈もなく、徐々に激しさを増す自慰によってさながら壊れた操り人形のように四肢が振り回されていた。


 小百合は自分のチンポが発射体制に入ったのを感じた。今まで以上に手に力が入る。

 チンポの中で流れ出すなにかの存在を感じながら、小百合は遂に我慢の限界に達した。


 「あっ、あっ、でる……ッ!でる!!」


 どぴゅっ


 びゅる


 びゅるる


 びゅるるるるるっ


「~~~~~~~~ッ!!」


 溜まっていたものが蓋を開けたように飛び出していく。小百合の体液だ。

 しかし小百合は普通(?)の女の子なので本物の精液ではない。だがそれに限りなく近い粘着性と色、そして匂いを発しており、ほぼ精液と言っても差し支えないものだった。


 それが、小百合のチンポから勢いよく発射され続ける。小百合は目を閉じて快感に溺れており、最早男性の事など頭にはなかった。



 ※



「………はぁ………はぁ………。」


 肩で息をする小百合。初めての男性器を使ったオナニーはとても新鮮な体験だったようで、その表情からは若干の疲労感と高揚感溢れる笑みが見てとれた。


「ふぅ………。あぁ良かったぁ~♪あまりの気持ち良さにいっぱい出しちゃった♪あのどくどくとおちんちんの中を流れる感覚がなんとも言えなかったなぁ……。」


 恍惚とした表情でにんまりする小百合。またひとつ新しいアソビを覚えてしまった。


「………はっ!オ、オジサン………?」


 ふと我に返り、性の玩具にされていた男性を確認する。


 そこには自分の出した精液に仰向けで浸かっている男性がいた。

 既に息絶えており顔面は深く陥没、四肢は全て曲がってはいけない方向に曲がっていた。

 眼球は射精の際に吹き飛んでおり、口や鼻には大量の精液が流れ込んでいてお腹が風船のように膨らんでいた。


「あ~………。親切なオジサンだったのに……。ごめんね、オジサン。生まれ変わったら、また小百合のオモチャになってね?」


 小百合の顔とチンポが申し訳なさそうにしゅんと項垂れる。

 男性の働きに感謝をしながら、小百合は男性の死体を1ミリまで縮めて丁寧に踏み潰したのだった。

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