第3話 母親のような女神たち
協力をしてもらう為に連れて来ると、痛々しい身体に女神達が、顔を歪めて二人の傍らに座って確認して行く、スキルのほかも見ているのだろう涙している双子の女神は母親のような顔で優しく撫でていたのだか二柱の方へやって来て、話し出した。
「あなた達が協力してと言ってきた事に感謝するわ、私たちは何を手伝ったらいいの?服と下着は、地球のに寄せて作るわ、後はスキルかしら?」
二柱は顔を見合せて、もう1つお願いをする。
「創造神様から魔導テントを、頼まれているのですが、中に、キッチン、リビングダイニング、お風呂、トイレ、作業部屋と寝室は作ったのですが、女性が気にいるのは、どんなものかわからないので、手直しをお願いします。」
女神達に頭を下げる
「展開して、中を確認するわ」
「いるもの、いらない物もね」
二柱は、小さなターフテントを展開した、すると女神達から入口のダメ出しをしてきた。
「真ん中で分かれて開くのはダメ入る時に覗こうとする人がいるわ、最低一面は重ねて重量軽減は勿論かけているわよね」
「テントの5か所に結界石をつけて、一つの場所に魔力を流したら起動できるようにしてね」
軽く言って中に入って行った。
二柱はため息をつきつつ行動に移ると、中から、女神達の楽しそうな声が聞こえて、作業を終わらせ中に入ると、全く違うように感じた。
「僕達が作ったのと全然違うね」
「あぁ、イメージが柔らかい」
「そうだね、ほっとする感じ」
「落ち着く感じだ」リビングに置いてあるソファーに座っていると寝室から、女神達が出てきた。
「もういいのか?」
「終わったのですか?」
女神達は、作業部屋はもっと素材が、入る引き出しを増やすこと、地球の技術を活かしたキッチンに、魔導具のコンロ、オーブン、冷蔵庫、保管庫を置くように言って、神殿に戻って行った。
「疲れた~、要求多すぎるよ」
「魔導具は、お前の分担、俺は、道具に小物雑貨に、家具だから、もっと大変なんだけど?」
「はぁー、ごめんね、地球の電気製品を見たら技術が、凄くて、こっちの魔導具を凝ってしまい、炊飯器、ポット、コーヒーメーカーまで作ってしまった。」
「俺もだ、紅茶サーバーに土鍋、圧力鍋、下がって来る棚まで作ってしまった」
二柱はため息ついてテントを出て展開を解除して、創造神の所へ行くと、キレイな身体と、神々しいフェンリルが出来上がっていた。
「創造神様? 作り込み過ぎでわ?」
呆気にとらわれる二柱、サラのイメージを残しつつ、可愛らしいく魅力的な身体と艶やかで、しなやか身体の大きなフェンリル、二柱はため息と共に聞く事にした。
「創造神様、女神達がここに来たのですね」
確信を持つて聞くと創造神様は、ため息をつきつつ頷いた。
「そろそろ、魂も定着するじゃろう、頼んだ品は、揃っておるかのう、施設の部屋はそれなりじゃったが、穏やかな日本と言う国を参考にしたと女神達に言われたがどうじゃ?」
二柱は、こちらもかと頷いた。
「俺達も女神達に参考にするように言われ、近付けましたのでおそらく大丈夫だと思います。」
「僕の方は電化製品を無茶ぶりされましたから、チョー高性能ですぅ~疲れました。」
創造神は、こちらにも無茶ぶりを要求したかとため息をつきつつ、二柱を労っていると、二人が目を覚ました。
「身体は···」と声を掛けようとすると女神達が、転移してきた。
驚く二人の前に、こちらに向きなおり、威圧感のある顔でにっこり笑って、話し出した。
「殿方は出ていてください、着替えと確認できたら、お呼びいたしますので」
「さぁ、出て行っててね」
有無を言わさずに追い出し、二人が呆然と見ている間に、出て行った。
「わたくしは、女神アテナス知識と慈愛と治癒の神、宜しくお願いしますね。」
「私は、女神ディメテル五穀豊穣と薬師の神、よろしくね。」
シーツを手繰り寄せて、寝台に座り「よろしくお願いします、私はサラディーヌ、この度は、この子と共にお願いします。」
深々と頭を下げると、女神様達が私を抱きしめてから、両脇に座り、タブレットのような物を出してきた、ディメテル様が、下着と着替えを渡してくれたので着替えるとニコニコして、タブレットを観るようにと言ってきたので、見ると日本の国が映っていた。
「参考にさせてもらったのです、下着も服も、着心地は大丈夫?」
「はい、大丈夫です、ありがとうございます」
「でわ、続けるね、スキル確認よ、頭の中でオープンって言ってみて」
頭でオープンと考えると、目の前に透明な板が出てきた。
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